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合理化【ごうりか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

合理化
ごうりか
(1) 諸個人が自己正当化という意図をもってみずからの行為の動機を意識的あるいはなかば無意識的に隠蔽して,社会的な承認を獲得しようとすること,あるいはその理屈づけを意味する。 S.フロイト以来,一種の自我防衛機制とみなされ,無意識のうちにとられる不安回避の一つの手段であると考えられている。 (2) 資本主義社会で,資本が利潤率低落や資本間競争などの背景から労働生産性増大させるために労働過程での機械化,自動化といった手段で行う労働力節減,あるいはその政策のこと。 (3) 「普遍的な意味と普遍的な妥当性をもった発展過程」としての近代ヨーロッパ社会を,人類史の壮大な構図のなかに位置づける M.ウェーバーが,その構図の全体として提出したのが,徹底的合理化過程としての歴史という像であった。この過程は一方での形式的合理化と他方での実質的合理化という2側面が,相互に逆説的に重層し合う。一方が他方を不可欠の媒介環として要請することのなかから新たな展開の起動力が生じるというように,相互排他性と相互転換性あるいは型の移行が同時に包み込まれる形で想定されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ごうり‐か〔ガフリクワ〕【合理化】
[名](スル)
道理にかなうようにすること。また、もっともらしく理由づけをすること。「自説を強引に合理化する」
能率を上げるためにむだを省くこと。特に、企業などで、省力化・組織化によって能率を上げ、生産性を高めようとすること。「経営を合理化する」
心理学で、たとえば言い訳のように、理由づけをして行為を正当化すること。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

ごうりか【合理化 Rationalisierung[ドイツ]】
人間と人間,人間と世界とのあらゆる関係が,理性ratioに従って整序され首尾一貫されること。西欧世界にはじめて出現したこの歴史的趨勢は近代社会の本質を形作るばかりではなく,今や人類全体の共通運命となる。こうした用法を確立したのがM.ウェーバーである。彼によれば合理化が出現する以前の人間は〈呪術〉を用いて周囲の世界に適応していた。こうした〈呪術の園Zaubergarten〉は,〈科学〉に行き着く〈理論合理化theoretische Rationalisierung〉と,内的に首尾一貫した生活態度・エートス形成に導く〈実践合理化praktische Rationalisierung〉との合力の結果打ち破られる。

出典:株式会社平凡社
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ごうりか【合理化 rationalization】
精神分析の用語。ある行動に対して後からもっともらしい意味づけをなし,その行動を正当化すると同時に,その行動の真の動機を隠す機能をもつ心の働きのこと。合理化は,一般の防衛機制とは異なり,行動そのものは制止されてはいない。また行動のにある欲求も,完全に抑圧されているとはかぎらず,多くは漠然と意識されている。合理化はわれわれの日常生活の中で広く用いられているが,神経症者は,みずからさしあたり理解できない症状を,さまざまに合理化することによって不安を軽減しようとする。

出典:株式会社平凡社
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ごうりか【合理化 rationalization】
労働問題の用語。合理化とは,ごく広く解すれば,資本が利潤の増大をめざして追求するさまざまな方策総称である。それは新しい機械の採用,作業組織の再編,労務管理の刷新など労働の生産性を高めるための諸方策のほか,流通費用の節約をめざした新しい方策の導入や,価格の維持,経費の節減をめざした産業組織の再編など広範な方策を含んでいる。このような合理化のための諸方策は,新しい機械の採用などにみられるごとく,労働の生産力を高めるという要素を含んではいるが,合理化はなによりも利潤追求のために行われるので,労働者の抵抗のあり方いかんによっては労働強化,労働災害雇用縮減などの災厄を労働者にもたらしがちである。

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大辞林 第三版

ごうりか【合理化】
スル
現象を理に合ったものとしてとらえなおすこと。 事態の-を図る
無駄を省いて能率化すること。余剰人員・設備を削減すること。
新しい技術・設備の導入、労働組織・管理体系の計画的再編成によって労働生産性の向上を図ること。 工場を-する
罪の意識や自責の念から逃れるために、真の動機となる欲求を隠蔽しようと無意識的に働く心理的自己防衛。
事象を理論的に分析整理し、その中に秩序や法則を見いだすこと。理論化。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

ごうり‐か ガフリクヮ【合理化】
〘名〙
道理に合うようにしたり、理性で納得できるように理由づけたりすること。また、もっともらしく言いつくろうこと。特に心理学で、行動の真の動機となる欲求を隠し、後からもっともらしく理屈をつけて自分の行動を正当化すること。理屈づけ。
※愛情の問題(1931)〈片岡鉄兵〉「そこで彼はこの欲情を何らか階級的な意義に於て合理化しようとした」
② 産業界などで、慣習的運営をやめて、生産性を向上しようとして技術導入や設備投資、人員整理や労働強化などを行ない無駄を省くこと。
※真理の春(1930)〈細田民樹〉たこ「奴等は労働力の合理化(ガフリクヮ)で人減らしをやり」

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