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吉備津神社(岡山市)【きびつじんじゃ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

吉備津神社(岡山市)
きびつじんじゃ

岡山市北区吉備津に鎮座。祭神は大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)を主神とし、その異母弟の若日子建吉備津日子命(わかひこたけきびつひこのみこと)、その子吉備武彦命など、一族の神々を相殿(あいどの)として祀(まつ)っている。吉備国総鎮護の神社として創建されたもので、『延喜式(えんぎしき)』神名帳に名神(みょうじん)大社として登載され、940年(天慶3)には神位一品(いっぽん)を授けられたと記録されている。備中(びっちゅう)国一宮(いちのみや)、また吉備国総鎮守として崇敬された。旧官幣中社。現在の本殿は棟札によって1425年(応永32)の再建ということが判明しており、正面7間、側面8間の神社建築としては最大規模のものである。その建築は吉備津造とよばれ、比翼入母屋(ひよくいりもや)造の特異な構造をもち、拝殿とともに国宝に指定されている。境内の南北に構える随神門(ずいしんもん)は国の重要文化財。また、本殿から本宮に至る400メートル余の回廊は、傾斜する自然の地形にあわせて構築されており、その間にある御釜殿(おかまでん)で行われる釜鳴(かまなり)神事は有名。この神事は湯釜を用い、その鳴動の大小長短により吉凶禍福を卜(ぼく)するもので、『本朝神社考』『雨月物語』などにも紹介されている。社宝には、各社殿棟札、境内古図のほか、鬼面、古面(11面)、高麗版一切経(こうらいばんいっさいきょう)、狛犬(こまいぬ)などがあり、県指定重要文化財となっている。例祭日は5月および10月の第2日曜日。当日には七十五膳据の神事が行われている。

[吉井貞俊]

『藤井駿著『吉備津神社』(1973・日本文教出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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