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吉田神道【よしだしんとう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

吉田神道
よしだしんとう
唯一神道卜部神道ともいう。正しくは,元本宗源神道,または唯一宗源神道。吉田家は早く神祇官としての実権を握って家学にみるべきものがあり,また諸社のことにも関与して,指導的立場にあった。神学学説の整備は,古く鎌倉時代中期の吉田兼方『釈日本紀』に始るが,室町時代末期の吉田兼倶が,家学を大成し,唱道するにいたって大いに発展した。『神道大意』『唯一神道名法要集』を基本教義書とし,儒教仏教,道教,陰陽道などさまざまな教説を融和混交させた神道説である。いわゆる神道を分けて (1) 本迹縁起または社例伝記,(2) 両部習合,(3) 元本宗源の3家となし,そのうち第3をもって,真意にかなった正統的伝統であり,アメノコヤネノミコトの神託によって世々吉田家に伝来し,ほかはその末流とする。根本道場を吉田山上の斎場所におき大元宮を全国諸神社の総本山とし,神官の大多数を支配した。

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デジタル大辞泉

よしだ‐しんとう〔‐シンタウ〕【吉田神道】
室町末期、吉田兼倶(よしだかねとも)が大成した神道一派三教を枝・葉・花実とし、日本古来の随神(かんながら)の道を法の根本であると唱える。近世に広く浸透した。元本宗源神道唯一神道卜部神道。

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世界大百科事典 第2版

よしだしんとう【吉田神道】
室町時代後期に京都の吉田神社の神官吉田兼俱(かねとも)がおこした神道の一流派。兼俱自身は,元本宗源(げんぽんそうげん)神道,唯一宗源神道,唯一神道などと称したが,一般には吉田神道,卜部(うらべ)神道と呼ばれる。古代に神祇官の亀卜をつかさどった卜部氏は,平安時代には平野・吉田両社の神官となり,鎌倉時代には,《釈日本紀》の著者兼方,《旧事本紀玄義》の著者慈遍をはじめ多くの学者を出し,吉田・平野両流ともに古典研究の家として認められた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

よしだしんとう【吉田神道】
室町末期に、吉田兼俱が大成した神道の一派。神・儒・仏・道四教および陰陽道の関係を説き、神道を万法の根本とし、神主仏従の立場から反本地垂迹説を主張。唯一神道。唯一宗源神道。卜部うらべ神道。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

吉田神道
よしだしんとう
京都市左京区吉田(よしだ)神楽岡(かぐらおか)の吉田神社の神職吉田家で唱えた神道の一流派。元本宗源(げんぽんそうげん)神道、唯一宗源神道などと自称。また吉田の本姓卜部(うらべ)をもって卜部神道とも呼称する。中世初期の起源というが、実は室町末期に卜部(吉田)兼倶(かねとも)がほとんど一人で集成したとみられる。その所説は、万物はすべて神の顕現であり、人間も等しくその心に神を宿す。心はすなわち神である。この点で釈迦(しゃか)や孔子(こうし)も例外ではなく、彼らの説く教えも神道と密接な関係を有し、一樹に見立てれば神道は根、儒教は枝葉、仏教は花実に相当する(この説の原形は兼倶より1世紀前の天台学僧慈遍(じへん)の説にみえる)とする。これは三教根本枝葉花実説として近世に多く用いられた。一方、行法面では神道護摩(ごま)、三才九部妙壇十八神道、神道灌頂(かんじょう)、安鎮法等々を唱道し、神秘奥伝授受を行った。宣教運動も活発で吉田山に神道の総本山と称して大元宮を創建、朝廷や幕府に取り入り、従来の白川家をしのいで神職の任免権を得、全国的に多くの神社・神職をその勢力下に収めた。このように吉田神道は神道を日本の宗教の根本としながら、中世の儒教、仏教のほか、道教、陰陽道(おんみょうどう)などを自由に混用、そのうえに形成された独得の趣(おもむき)をもつ神道であり、きわめて作為的なものだが、他面その融合性に富むところが近世に広く長く浸透した理由とみられる。[小笠原春夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

よしだ‐しんとう ‥シンタウ【吉田神道】
〘名〙 神道の一派。室町末期に、京都の吉田神社の社司、卜部兼倶(うらべかねとも)が創唱した、わが国固有の随神(かんながら)の道を主張するもの。卜部神道。唯一神道。吉田流。

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旺文社日本史事典 三訂版

吉田神道
よしだしんとう

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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