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同族【どうぞく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

同族
どうぞく
dozoku; agnate and cognate
相互に家の系譜本末を認め合う家の連合をさす。日本の家族制度では家が世代をこえて存続し,傍系親族は本家から分家し,家相互の間に本家,分家,孫分家などと認知し合い,一つの連合形態をつくりだしてきた。したがって親類とか親戚とは異なり,その単位は家であって個人ではないこと,父系の系譜関係で,しかも本末の認知が行われていること,血縁関係であることを絶対の条件とはしないこと,あるいは地域的には一村落をこえない範囲にあることなどが特徴として一般にあげられる。同族団はそのメンバーに対し行動様式を規制し,組織の永続化をはかってきた。本家の祖先を祭祀し,経済的に本家は分家をさまざまな形で庇護し,分家は本家に奉仕した。同族団は日本の家族制度と因果関係をもつが,同時に日本農業の特殊性とも強い関連をもっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

どう‐ぞく【同族】
同じ血筋・部族・系統に属していること。また、そのもの。
周期表元素が同じ族に属していること。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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岩石学辞典

同族
鉱物,化学組成,組織が類似した共通的な特徴を持つ一連の火成岩類[Iddings : 1892, Daly : 1933].同族の火成岩類が分布する地域を同じ岩石区(petrograhic province)といい,特徴的な鉱物全域に存在することや,ある化学的特徴を示すことなどの関係が見られる.例えばピジョナイトが存在するとか,あるいは高いNa量などである.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

どうぞく【同族】
本家とその親族分家奉公人分家,また直接分家だけでなく間接分家(分家の分家,すなわち孫分家とか又分家と呼ばれた家)をも含む組織集団。農山漁村社会でマキマケ,マツイ,カブウチ,イッケクルワなどとも呼ばれ,商人社会ではノーレンウチなどとも呼ばれた。社会学,民族学,民俗学,社会人類学によっては同族団(同族集団,同族団体,同族組織)と呼ばれ,国際学界でもdozokuの名でとおり,クランclanやシブsibとは区別されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

どうぞく【同族】
同じ血筋・系統・分類に属しているもの。
本家・分家関係に基づいて生活の連係・共同を行う地域的な家の集団。血縁分家のほか、雇人などの非血縁分家を含み、本家への依存関係が強くみられる。同族団。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

同族
どうぞく
同族団の略称。「家(いえ)」制度のもとで、本家とこれにつながる分家の家々が、本家・分家の系譜関係を互いに認め合って構成している家連合による集団。分家には、明治の民法でも認めたような親族分家だけでなく、民法上では分家とは認められなかった奉公人分家(非親族分家)をも含むことがみられた。この点で、同族を親族集団の一種とみなすことには躊躇(ちゅうちょ)もされるが、多様な「養取」のみられる場合をも親族集団とみなす限りにおいては、奉公人分家を含みうるという特徴をもつ同族をも親族集団とよんでもよい。
 家付き娘に他家系から婿取りして次代家長夫婦としたり分家初代としたり、住込み奉公人に嫁をとって別家(奉公人分家)としたりすることなどから、たとえ比較的多く男系の継承がみられるにしても、厳密には父系親族集団とはいいがたく、むしろ非単系親族集団の一種とみるほうがよい。本家・分家のそれぞれの間を結び付けているのは、その本家を母体として分家が創設されたこと、分家がその創立の由来をその本家にもつこと、すなわち「家の出自」である。これを家々の間の「系譜関係」とよぶ。分家も本家同様に、いったん家として成立すれば、可能な限り幾代にもわたり家は存続し、存続する限り、本家・分家はその系譜関係を維持しようとする。本家から直接分かれ出た分家だけでなく、分家からの分家もまた、その直接の本家たる分家だけでなく、本家の本家である総本家につながる系譜関係をもつ。前記のように親族分家だけでなく奉公人分家もあり、さらには「頼み本家」といって、有力家に依頼して本家となってもらい、その分家に加わる場合さえある。
 権威と実力をもつ本家を頂点とし、その庇護(ひご)を受ける多様な分家の従属によってなる大小の同族という家連合体は、武家にも商家にも農家にもそれぞれの形でみられ、過去の日本社会の構造を特徴づけた。[中野 卓]
『『日本家族制度と小作制度 上下』(中野卓他編『有賀喜左衞門著作集』1966・未来社) ▽喜多野清一著『家と同族の基礎理論』(1976・未来社) ▽及川宏著『同族組織と村落生活』(1967・未来社) ▽中野卓著『商家同族団の研究』上下(第2版・1978、1981・未来社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

どう‐ぞく【同族】
〘名〙
① 同じ血筋のもの。同じ一族。同じやから。同宗。同統。同党
※続日本紀‐養老元年(717)八月庚午「本系同族、実非異姓」 〔周礼‐秋官・小司寇〕
② 同じ種族。また、それに属する者。同党。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「元来我々同族間では〈略〉一番先に見付たものが之を食ふ権利がある」
③ 元素がその周期表の中で同じ族に属すること。

出典:精選版 日本国語大辞典
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