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同調【どうちょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

同調
どうちょう
tuning
共振回路における共振周波数を目的の周波数に合せること。ラジオ,そのほかにおいて特定周波数の電波を選択するために用いられる。通常,可変コンデンサあるいは可変インダクタンスのいずれかを用いて素子値を変えて調整する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

どう‐ちょう〔‐テウ〕【同調】
[名](スル)
調子が同じであること。同じ調子。
他に調子を合わせること。他人の意見・主張などに賛同すること。「彼の提案に同調する」
受信機などで、特定の周波数共振するように固有振動数を合わせること。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ナビゲート ビジネス基本用語集

同調
他者の評価基準や期待に沿うように、自分の行動を変えること。例えば、集団の持つ基準に従って自分の行動や信念を変える行動(同調行動)はよく見られる現象である。自分の心とは裏腹に表面的に同調することを追従、特に権威に対する同調を服従という。それに対し、心から他者の考えが正しいと認め、自分の行動を変えることを私的受容という。 同調行動についてはアッシュの実験が有名。

出典:ナビゲート
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世界大百科事典 第2版

どうちょう【同調 tuning】
共振器を用い,入力信号の中から目的とする周波数の信号のみを抽出すること。例えば,図のように,増幅器負荷としてLC共振回路を用いると,負荷の共振周波数付近のみ利得が大きくなり,その他の周波数では利得が小さくなって同調がとれる。このような増幅器を同調増幅器という。同調回路は,出力側だけでなく,入力側につけることも多い。同調回路を用いると,増幅素子の入出力容量を共振容量に組み入れることができるため,比較的高い周波数の増幅も可能となる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

どうちょう【同調】
( 名 ) スル
調子が同じであること。また、同じ調子。
他のものと調子を合わせること。ある人の意見や態度に賛成し、同じ行動をとること。 「彼の意見に-する」 「 -者」
外部から来る振動に共振するように、装置の固有振動数あるいは周波数を調節すること。特に、テレビ・ラジオで目的の周波数に合わせること。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

どう‐ちょう ‥テウ【同調】
〘名〙
① 同じ調子
② (━する) 調子を同じにすること。調子を合わせること。転じて、他人の主義・主張などに同意すること。他と同じ意見・態度になること。
※俳諧・蓼すり古義(1771)「廿歌仙同調あり合不吟味也と難」 〔謝霊運‐七里瀬詩〕
③ (━する) 与えられた振動数に共鳴するように、ある振動体の固有振動数を調節すること。特にテレビ・ラジオ受信機などで、回路の共振周波数を目的の周波数に合わせて、受信すること。チューニング。〔現代術語辞典(1931)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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最新 心理学事典

どうちょう
同調
conformity
集団や社会の中で,個人が適応的に行動しようとした場合,個人的な意見や考えで行動するよりも,多数者と同じ行動を取ることをいう。

【集団規範への同調】 シェリフSherif,M.(1936)は,光点の自動運動現象を利用して,規範の形成過程を説明している。第1セッションでは,個人事態で,動かない光点がどれだけ動いたか(移動距離)を何度も繰り返して答えさせるのである。当然,個人差が反映して,実験参加者間で回答にばらつきが生じることになる。次に,その参加者たちを,集団事態(各個人は仕切り板で囲まれた小部屋の中にいる)にして同じように回答させると,回答のばらつきが収束し始める。これは,各個人が自分の回答の妥当性を確認する客観的基準をもたないので,同じ実験に参加している他者の回答を妥当性のよりどころにしようとしたからである。つまり,社会的比較による社会的実在性social realityを求めたことによる。一般的にいえば,自分の行動が多数の成員と異なれば,少しずつ修正しようとする。こうした修正が繰り返されることを,情報的影響informational influenceによる同調行動という。これによって集団内に一つの標準的な行動様式すなわち集団規範group normが定着する。集団規範がいったん形成されると,各成員は自分の意見や行動に自信をもつことができ,他成員に対する親近感も増大し,集団行動がスムーズに推し進められる。その反面,集団規範は各成員の行動を強く規制するようになる。集団規範から逸脱した行動を取る成員は,他成員からの非難や無視といった制裁を覚悟しなければならない。すなわち,集団規範は各成員に対して,同調行動を促す斉一性への圧力として作用することになる。

 こうした集団圧力が引き起こす同調行動としては,アッシュAsch,S.E.(1951)の有名な研究がある。彼が用いた実験課題は,1本の標準刺激と同じ長さの線分を3本の比較刺激の中から選択させるものであった。この課題は,物理的実在性が明確であり,個人事態ではほとんど誤答は出現しないものであった。ところが,実験参加者は7人の実験協力者と一緒に実験に参加し,順番に回答を求められる事態(実験参加者は後ろから2番目に回答する席に着くよう仕組まれていた)におかれると事情は異なってしまう。18試行のうち12試行で,多数群である実験協力者たちが一致して誤った回答をすると,実験参加者は平均32%の同調行動を示してしまう。これを,規範的影響normative influenceによる同調行動という。こうした同調率は,実験協力者の人数が3人以上になるとあまり変わらなくなること,実験協力者の全員一致が崩れると(つねに正答を述べる協力者が一人でもいると),急激に低下することが知られている。このほか,年齢による効果も検討されており,15歳前後で最も同調率は高くなる。したがってこの年齢層では,同じような持ち物やファッションが短期間で大流行するような現象が見られる。

 ドイッチュDeutsch,M.とジェラードGerard,H.B.(1955)は,アッシュの実験課題を用い,規範的影響を見るために対面状況,情報的影響を見るために匿名状況を設定した。その結果,集団圧力による規範的影響を感じる必要のない匿名状況(各成員は仕切り板で隔離され,反応は電気ボタンを押すだけで,他の成員の情報は電気パネルで表示される)でも,他の成員の判断は情報的手がかりとして作用し,多数群と一致する誤判断が16%出現した。また,匿名状況であっても,集団としての成績が賞品獲得の手段になると教示された条件では,集団としての意識が高まり,同調率が高くなることが示された。現実場面では,厳密な意味で二つの影響を区別することは難しく,両者が絡み合って同調行動が生起している。情報的影響は,課題や行動の物理的実在性が曖昧なほど,重要になってくる。場合によっては,少数者の意味ある一貫した行動が多数者に影響を与える過程も存在する。

【社会的規範と同調行動】 集団における同調行動だけでなく,通行人という不特定多数の人びとに対しても同調行動は起きる。ミルグラムMilgram,S.,ビックマンBickman,L.とバーコウィッツBerkowitz,L.(1969)は,ニューヨークの繁華街の歩道で,通行人を装った実験協力者が特定区域で立ち止まり,通りの向かい側にあるビルの6階の窓を1分間見上げるという手続きを取った。すると,実験協力者(1人から15人の6条件)の人数の多さとともに,通行人が窓を見上げたり,立ち止まったりする同調行動の比率は上昇した。社会的状況における情報的影響のインパクトは,多数者であるほど効果は大きいと考えられる。こうした同調行動には,社会的証明の原理が働いているとも考えられる。たまたま繁華街を歩いていたら,ほかの通行人が立ち止まって通りの向こう側の窓を見上げているという不確実な状況に遭遇した場合,何が適切な行動かは,とりあえず多数者に従った方が良い結果が得られるといった判断に基づいている。それゆえ,多くの人が同じ行動をしているほど,社会的な妥当性が証明されていることになる。人びとの目の前で起きていなくても,多くの人が影響を受けていることを情報として提供するだけでも,同調行動は同じように起きうる。「女子中学生の間で大人気である」「多くの若いママさんたちに愛用されている」「8割の高校生が持っている」などといった広告情報は,そうしたカテゴリーに属している人たちに,同調行動を促す効果をもちうる。世論調査などで,ひとたびある方向の意見が優勢だと報じられると,少数派であると認知した人たちが優勢な意見に表面上同調し始める。すると,少数派だと認知した人たちはますます反対意見を述べられなくなり,多数派が見かけ上増加していく循環的過程が見られる。これを,ノエル・ノイマンNoele-Neumann,E.(1984)は,沈黙の螺旋理論と名づけている。

 社会的証明の原理principle of social proofという概念を提唱したチャルディーニCialdini,R.B.(2001)は,社会的規範を命令的規範injunctive normと記述的規範descriptive normに分けている。命令的規範とは,人びとが望ましい評価を得るために取るべき行動(何をなすべきか)を示す規範であり,記述的規範とは,多くの人が取っている行動(何がなされているか)を示す規範である。お年寄りや体の不自由な人に席を譲る,というのは命令的規範であるが,周りのだれもがそしらぬ顔で席に座っていれば,席を譲らない行動が記述的規範となる。いわば,多くの他者は,自分がそしらぬ顔で座っていることの妥当性を社会的に証明してくれることになる。さらに,彼らは規範への焦点化が具体的な同調行動を生起させることを実証している。ゴミのポイ捨てを抑止するようなメッセージが書かれたチラシをもらっても,おかれた状況(記述的規範としてゴミが落ちている個数)を操作すると,命令的規範と記述的規範が一致しているきれいな環境状況では,チラシのポイ捨て行動は起きないが,ゴミがたくさん落ちている不一致な環境状況では,チラシのポイ捨て行動が頻発した。同調行動の抑止には,記述的規範を命令的規範に合致させるような努力が肝要である。
〔吉田 俊和〕

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