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名残【ナゴリ】

デジタル大辞泉

なごり【名残】
《「余波(なごり)」から》
ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響。余波(よは)。「台風の名残の高波」「古都の名残をとどめる」
人と別れるときに思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。「尽きない名残
物事の最後。終わり。「この世の名残
「一期(いちご)の―ぢゃと思うて清水へ参って」〈狂言記・武悪
亡くなった人をしのぶよすがとなるもの。忘れ形見。子孫。
「かの維時(これとき)が―は、ひたすら民となりて」〈増鏡新島守
病後のからだに残る影響。
「いと重くわづらひ給へれど、ことなる―残らず」〈夕顔
残り。残余。
「弥生中の六日なれば花はいまだ―あり」〈平家・三〉
名残の折」「名残の茶」などの

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

なごり【名残】
なごり(余波)と同源
物事が過ぎ去ったあとになお残る、それを思い起こさせる気配やしるし。余韻や余情。また、影響。 熱戦の-を残すグラウンド 昔の-をとどめる古城 夏の-
別れたあとに面影などが残って、なお心引かれること。また、別れの際の心残り。 -を惜しむ -が尽きない
物事の最後。終わり。 -の夜 この世の- その日の-なれば限りの風ふうなり/花鏡
去った人や故人を思い出すよすがとなるものや事。故人の形見や子孫。 おぼし出づばかりの-とどめたる身も、いとたけく/源氏 澪標 さてかの維時が-は/増鏡 新島守
病後などの身体に残る影響。 いと重くわづらひ給ひつれど、ことなる-残らず/源氏 夕顔
残り。残余。 弥生中の六日なれば花はいまだ-あり/平家 3
「名残の折」の略。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

なご・る【名残】
〘他ラ四〙 (名詞「なごり」の動詞化)
① なごりを惜しむ。別れることを残念だと思う。
※俳諧・虚栗(1683)下「鰌すくひが濁す日の陰〈其角〉 秋風を名残るか待乳山涼み〈才丸〉」
② 過ぎ去ったものの気配や影響を残す。
※続女ひと(1956)〈室生犀星〉人生は飯事遊びから「それは明治以来の風俗を名残ってゐるものと、思はざるをえないのである」

出典:精選版 日本国語大辞典
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