●向田邦子【むこうだくにこ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
向田邦子
むこうだくにこ
[没]1981.8.22. 台湾
放送作家,小説家。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集のかたわらラジオ,テレビの台本を執筆。 1964年から放映されたテレビドラマ『七人の孫』が大ヒットし,人気作家となった。以後『時間ですよ』『だいこんの花』『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』など作品のすべてが高視聴率を記録。 79年から小説を書きはじめ,80年『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』で直木賞受賞。『あ・うん』『隣りの女』 (ともに 1981) などにみえる鋭い人間観察で健筆ぶりを示した。そのほか『父の詫び状』 (78) などの随筆でも知られる。 81年台湾旅行中に飛行機事故のため没した。 83年すぐれた脚本に与えられる「向田邦子賞」が創設されている。
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デジタル大辞泉
むこうだ‐くにこ〔むかふだ‐〕【向田邦子】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
向田邦子 むこうだ-くにこ
昭和4年11月28日生まれ。映画雑誌記者をへて放送作家となり,「時間ですよ」「阿修羅(あしゅら)のごとく」などのテレビドラマで高視聴率をえた。昭和55年「思い出トランプ」中の短編連作で直木賞受賞。台湾旅行中の航空機事故により,昭和56年8月22日死去。51歳。東京出身。実践女専卒。作品はほかに「父の詫び状」「あ・うん」など。
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世界大百科事典 第2版
むこうだくにこ【向田邦子】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
向田邦子
むこうだくにこ
(1929―1981)
放送作家、小説家。東京生まれ。実践女子専門学校(現、実践女子大学)国語科卒業。映画雑誌編集者のかたわらラジオやテレビの脚本を書くようになり、『森繁(もりしげ)の重役読本』(1962~1969)、『七人の孫』(1964)などで人気ライターとなる。1976年(昭和51)小説風な自伝的エッセイ『父の詫(わ)び状』(1976~1978)を発表、散文家としても注目されたが、1980年、連載の短編小説『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』で直木賞を受けた。日常の些事(さじ)を描きながら人生の暗部をかいまみせる巧みな芸が期待されたが、翌1981年、台湾旅行中に飛行機事故で急逝。ほかに『寺内貫太郎一家』(1975)、『あ・うん』(1981)、『隣りの女』(1981)などの著がある。
[沖山明徳]
『『花の名前/他』(『思い出トランプ』所収・新潮文庫)』▽『『父の詫び状』(文春文庫)』
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事典・日本の観光資源
向田邦子
「かごしま よかとこ100選 浪漫の旅」指定の観光名所。
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