●君【キミ】
デジタル大辞泉
きみ【君/▽公】

1 一国の君主。天皇。天子。
2 自分が仕えている人。主君。主人。「わが―」
3 人を敬慕・親愛の情をこめていう語。「いとしの―」
4 人名・官名などの下に添えて敬意を表す語。男女ともにいう。「師の―」
「明石の―」〈源・若菜下〉
5 貴人や目上の人をいう語。お方。
「この―をば、私ものに思ほし」〈源・桐壺〉
6 遊女。遊君。
「―達声をあげて…笑ひぬ」〈浮・一代男・五〉
7 古代の姓(かばね)の一。もと皇親系の尊号で、天武天皇の八色(やくさ)の姓制では朝臣(あそみ)姓を与えられる者が多かった。

1 多く男が同等または目下の相手に対していう語。「―、一緒に行こう」
2 上代では多く女が男に対して、中古以後はその区別なく、敬愛の意をこめて相手をいう語。あなた。
「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや―が袖振る」〈万・二〇〉
[下接語]大君・十善の君・万乗(ばんじょう)の君・儲(もう)けの君・嫁が君・我が君(ぎみ)兄君・姉君・尼君・父君・母君・姫君・村君・若君
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くん【君】
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くん【君】[漢字項目]
[学習漢字]3年

1 民を支配する者。王侯。「君王・君主・君臨/暗君・主君・神君・大君・暴君・名君・明君・幼君」
2 人を尊敬して呼ぶ語。「君子/厳君・細君・夫君・父君・郎君」
3 同輩や目下の者を呼ぶ語。「貴君・諸君」

[名のり]きん・すえ・なお・よし
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世界大百科事典 第2版
きみ【君】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
君
きみ
古代の姓(かばね)の一つ。公とも記す。君は、多く開化(かいか)天皇の皇裔(こうえい)に与えられたが、その出自には問題がある。君姓氏族は330余を数え、畿内(きない)とその周辺に多いが、大部分は中小豪族である。一方、関東の上毛野君(かみつけぬのきみ)や北九州の筑紫君(つくしのきみ)のように大和(やまと)朝廷に反抗的な大豪族もあった。蝦夷(えみし)、隼人(はやと)の首長(しゅちょう)にも君が与えられた。八色(やくさ)の姓(かばね)制定(684)に際し、一部は朝臣(あそん)を賜姓され、とくに継体(けいたい)天皇以後の皇裔は最高位の真人(まひと)の姓(かばね)を賜ったが、政治的地位は高くなかった。
[前之園亮一]
『太田亮著『全訂日本上代社会組織の研究』(1955・邦光書房)』▽『阿部武彦著『氏姓』(1966・至文堂)』
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精選版 日本国語大辞典
ぎ【君】
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ぎみ【君】
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くん【君】
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