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【ぎん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


ぎん
三味線の勘所 (ポジション) の名称,およびその勘所によって奏される相対音名。さらにその音に基づく曲節 (旋律型) 名称。記譜においては「キン」と書いて「ぎん」と読む。一般に二の糸の開放弦の長2度上のポジション,および三の糸の開放弦の5度上のポジション (本調子では二の糸のキンの1オクターブ上になる) をいう。ただし,後者は「ハルギン」または「下のギン」などともいわれ,このポジションを用いることは陽旋法化することになり,義太夫節ではこの「キン」のツボは東風独特のものともいわれる。曲節名称としては,さらに「上キン」「中キン」「ハルキン」「ウキン」などの別もあり,「キン」の音を用いる「オクリ」の曲節を「キンオクリ」という。

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デジタル大辞泉

ぎん【吟】
詩歌を声に出してうたうこと。吟じること。
詩歌を作ること。また、その詩歌。「車中の
漢詩の古詩の一体。調子が悲痛で沈んだもの。「白頭」「江上
謡曲で、声の出し方の強弱。「つよ
(ふつう「ギン」と書く)義太夫節の語り方を示す文字譜の一。三味線の三の糸の嬰(えい)ヘ音を中心とした旋律

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ぎん【吟】[漢字項目]
常用漢字] [音]ギン(漢)
うめく。なげく。「呻吟(しんぎん)
詩歌を詠む。「吟詠吟行吟誦苦吟高吟詩吟即吟低吟放吟朗吟
詩歌。「秀吟名吟
内容を探り確かめる。「吟醸吟味
[名のり]あきら・おと・こえ

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精選版 日本国語大辞典

ぎん【吟】
〘名〙
① 詩歌などを作ったり声に出してうたったりすること。吟じること。吟詠。また、昆虫などが良い声で鳴くのにもいう。→吟ずる
※新撰朗詠(12C前)上「吟急にしては残灯光正に背け、夢驚いては孤枕涙乾き難し〈大江以言〉」
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉九〇「物悲しく鳴く蟋蟀の吟(ギン)に寝覚の寂しさを覚えて」
② 中国で、歌、曲、引などとともに、古詩、楽府題に用いられる文字の一つ。白頭吟、梁甫吟など。
※本朝文粋(1060頃)一・貧女吟〈紀長谷雄〉「貧女吟 紀納言」
③ 謡曲で、発声の強弱をいう。
※曲附次第(1423頃)「詞の吟(ギン)を本風にしてよみつつくる詠音なれば」
④ 三味線の勘所(かんどころ)の一つ。また、その勘所によって奏される澄んだ音。豊竹座一派で好んで用いたもので、東風(豊竹座風)にだけある。
⑤ (ギン) 義太夫節の一つ。④の勘所の音を重要視した語り方の名で、ウギン、上ギン、中ギンなど種類も多く、荘重、はなやかさ、艷(つや)やかさなどの情調を表現するのに用いる。
※今昔操年代記(1727)上「播摩太夫生年の頃より音曲を好みフシ、ヲクリ、三重、ヲン、フシヲクリ、ハル、ギン、此類に心をくばり」

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ぎん・じる【吟】
〘他ザ上一〙 (サ変動詞の「吟ずる」が上一段活用に転じた語)
① =ぎんずる(吟)(二)①
② 服装、容姿を美しく飾る。めかす。やつす。江戸時代、文化文政期(一八〇四‐三〇)から天保期(一八三〇‐四四)へかけての流行語。吟ずる。
※浄瑠璃・箱根霊験躄仇討(1801)七「皆々うつくの嚊娘、ぎんじ立てて出る中に」

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ぎん‐・ずる【吟】
[1] 〘自サ変〙 ぎん・ず 〘自サ変〙 うめく。鳴る。
※名語記(1275)二「龍の吟ずる音」
※幸若・信太(室町末‐近世初)「亡霊なれば土屈より御声いづる事もなし。さくさくとしたる風のをと、松に吟するばかりなり」
[2] 〘他サ変〙 ぎん・ず 〘他サ変〙
① 声に出して言う。特に、詩歌や俳句などを作ったり、声に出してうたったりする。吟詠する。吟じる。
※保元(1220頃か)下「或ひは金谷の花をもてあそび、或ひは南楼の月に吟じ」
※虎明本狂言・音曲聟(室町末‐近世初)「うう、などといふをてうしをぎんずるといふ」
※仮名草子・竹斎(1621‐23)下「私も発句を一つ致さんとて、暫しぎんじて有ければ」
② 話をする。語る。
※洒落本・白狐通(1800)粉頭「此あとの二人のこんたんはこんど吟(ギン)じやせう」
③ 吟味する。
※歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)八幕「何、あんばいはぎんじてござります」
[語誌]「詠ず」が詩歌等を誦し、あるいは作るという意に限られて用いられるのに対し、「吟ず」は(一)のように自然界の事物等が音声を発する場合に自動詞として用いられたり、(二)のように試みに声に出してみるとか、ある種の調子を伴って声を出すといった、より広い意味で他動詞として用いられたりしている。

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しなける【吟】
〘自動〙 (活用未詳) うめく。うなる。
※色葉字類抄(1177‐81)「吟 シナケル 忍泣也」

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ぎん‐・ず【吟】
〘自他サ変〙 ⇒ぎんずる(吟)

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