●吸収【きゅうしゅう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
吸収
きゅうしゅう
absorption
(2) 液体が固体の中に,あるいは気体が液体や固体の中に取込まれる現象。吸収された物質が固体の表面にたまっている場合を吸着といい,固体の内部まで移動している場合を収着といって区別する。化学工業では,ガス中のある成分を水あるいは適当な吸収液中に溶解させて分離する操作が多く,ガス中の成分が単に液に溶解する場合を物理吸収,溶解した成分が液体と化学反応を起す場合を化学吸収という。向流接触装置が用いられることが多い。
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吸収
きゅうしゅう
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デジタル大辞泉
きゅう‐しゅう〔キフシウ〕【吸収】
1 吸い取ること。「汗を
2 外から内に取り入れて自分のものにすること。「知識を
3 音や光・粒子線などが物質を通過するとき、そのエネルギーや粒子が物質中に取り込まれて失われること。また、気体が液体や固体の内部に取り込まれること。
4 生物体が生体膜を通して物質を内部に取り入れること。特に、栄養素を消化管壁の細胞膜を通して血管・リンパ管中に取り入れることをいい、主に小腸で行われる。植物では根から水分などを吸い入れることをいう。
出典:小学館
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栄養・生化学辞典
吸収
出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版
きゅうしゅう【吸収 absorption】
[消化吸収]
高等動物では,そのほとんどが消化管,とくに小腸で行われる。
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きゅうしゅう【吸収 absorption】
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図書館情報学用語辞典 第5版
吸収
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精選版 日本国語大辞典
きゅう‐しゅう キフシウ【吸収】
出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版
吸収
キュウシュウ
absorption
【Ⅰ】弾性波(音波・衝撃波など),放射線(ラジオ波,マイクロ波,光,X線,γ線など),粒子の流れ(電子線,中性子線,原子分子の流れなど)が物質中を通過するとき,それらのエネルギーまたは粒子数の一部または全部を失うこと.吸収の機構も,また吸収したエネルギーや粒子の散逸の機構も,入射するものの種類やエネルギーと物質の構造や配置によって異なる.吸収の程度を示すには,弾性波や放射線に対しては吸収係数を用いることが多いが,粒子線に対しては吸収断面積を用いることが多い.【Ⅱ】気体あるいは溶液中の溶質分子がこれと接する固体または液体の内部に取り込まれる現象.界面上の濃度変化を生じる吸着とは区別される.塩化水素の水への溶解や,水素がアルカリ金属,パラジウム内に解離して溶解するのはその例である.吸収は界面への吸着に続く内部への拡散から成り立っており,一般に拡散が遅く,平衡に達するときの律速段階となっている.吸収された分子種は分子性またはイオン性溶液,固溶体,化合物などとして存在するが,固体触媒内部に吸収された水素,酸素などの気体が表面層の結合状態をかえ,触媒作用に影響することが知られている.【Ⅲ】ガス吸収:混合ガス中からある特定の成分を分離する方法の一つで,おもにその特定成分を溶解するような液体を接触させる方法である.混合ガス中の有用成分の回収や不用もしくは有害成分の除去,反応生成物の分離などに用いられる.多くの場合,水は非常に便利な吸収液であるが,溶解度が小さい場合には多量の水を使用したり,高圧にするかわりに化学薬品を使用して,吸収と同時に化学反応を起こさせる場合もある.これを化学吸収という.吸収の理論は,1923年にW.K. LewisとW.G. Whitmanの二人によって提案された二重境膜説を基礎としており,現在もなお使われている.吸収器としては,充填塔,段塔,スプレー塔,スクラッバー,ぬれ壁塔,気泡塔,気泡かくはん槽など,種々の形式があるが,このうち,充填塔は構造が簡単で吸収の効率も高く,ガスの圧力損失が少ないなどのためにもっとも代表的な吸収器として使用されている.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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