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吹抜屋台【ふきぬきやたい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

吹抜屋台
ふきぬきやたい
平安,鎌倉時代の風俗画の一技法。室内を描写するとき視点を斜め上方におき,天井を描かずに几帳などだけで室内を表現する。平安時代以降の作り絵や白描やまと絵の系統の絵にはこの技法が多く用いられた。現存する最古用例は『聖徳太子絵伝』にみられ,その他『源氏物語絵巻』『紫式部日記絵巻』『春日権現験記絵巻』などに典型的な用例が多くみられる。

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世界大百科事典 第2版

ふきぬきやたい【吹抜屋台】
屋内の人物を中心とした情景を,より自由に展開させるために,建物の屋根や天井を省き,斜め上からのぞき込むように描く構図法。三次元空間の事物俯瞰的に描くことによって画面に再現しようとするもので,いわゆるやまと絵系絵画において必然的に派生し,平安・鎌倉時代以降,絵巻物や大画面説話画などに套的に用いられた。室内空間は基本的に柱,(はり),長押(なげし)によってつくり出されるが,奥行きを示す梁,長押の線はしばしば逆遠近法的(遠近法)に引かれ,また建具御簾(みす)などを適宜取り払うことによって,視覚効果上,室内人物をより明瞭に表し,その空間を豊かに印象づけることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

吹抜屋台
ふきぬきやたい
大和(やまと)絵において用いられた特殊な建築描写。屋根や天井を取り除き、ときには室の仕切りも省略して、斜め上から俯瞰(ふかん)的に屋内を描く手法。したがって、人物をはじめとする室内の描写に、広いスペースをあてることができる。日本独自の手法と推定され、そのもっとも早い例は1069年(延久1)の『聖徳太子絵伝障子絵』(東京国立博物館)のなかにみられ、以後、絵巻をはじめとするさまざまな作品に盛んに使用されている。[加藤悦子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ふきぬき‐やたい【吹抜屋台】
〘名〙 大和絵の手法の一つ。屋内描写に際して、屋根・天井を省き、柱と梁を残して、斜め上方から俯瞰するように描くもの。平安時代、物語絵の発達とともに、わが国独自の手法として完成した。

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