●呪符【ジュフ】
デジタル大辞泉
じゅ‐ふ【呪符】
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世界大百科事典 第2版
じゅふ【呪符】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
呪符
じゅふ
悪霊、悪神、邪悪な力の攻撃やさまざまな災禍を防いだり、幸運や幸福をもたらすと信じられている物体。英語では予防的なものをamulet、招福的なものをtalismanとし、両者を区別することもあるが、厳密な区別はできない場合が多い。予防的なものはとくに護符といわれることもあり、日本の御守(おまも)りはその一つである。日本の御札(おふだ)は予防的でも招福的でもある。呪符といえるようなものはほとんどすべての民族にみられ、たとえばヨーロッパではキリスト教によって呪符は迷信とみなされるが、それでも四つ葉のクローバー、ウサギの足、蹄鉄(ていてつ)などが幸福をよぶ呪符として用いられている。またアメリカのテキサス州の漁師が災難除(よ)けに硬貨を船のマストの先に打ちつけることもよく知られている。
呪符とされるものには、動物(骨、爪(つめ)、皮など)、植物(葉、根など)、貝、石(とくに宝石)などがあり、とくに珍奇なもの、特異なものが尊重される。そのほか聖像や神像、聖地の土や砂、聖句を書いた札(ふだ)などがある。呪符は、未来の運・不運を予知できない人間にとって、心理的に安心感や希望をもたせる機能を果たし、また未来への願望を表現する意味をもち、交通安全の御札がそうであるように、現代にも根強く残っている。
[板橋作美]
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精選版 日本国語大辞典
じゅ‐ふ【呪符】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
呪符
じゅふ
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