●和事【わごと】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
和事
わごと
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デジタル大辞泉
わ‐ごと【和事】
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とっさの日本語便利帳
和事
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世界大百科事典 第2版
わごと【和事】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
和事
わごと
歌舞伎(かぶき)演出用語。優美な色男の恋愛描写を中心にした、柔らかみのある演技様式をいう。やわらか事、やわら事ともよぶ。この種の演技を主体にした役柄のことでもあり、これを得意とする俳優を「和事師」という。堅実な男子の写実に近い演技を中心にした「実事(じつごと)」に対するもので、初世嵐三右衛門(あらしさんえもん)(1635―90)や初世坂田藤十郎(1647―1709)ら京坂の名優が基礎をつくり、江戸でも同時代の初世中村七三郎(1622―1708)が『浅間嶽(あさまがたけ)』の巴之丞(ともえのじょう)、『曽我(そが)』の十郎など、この種の役柄を確立させたが、おもに江戸の荒事に対する上方(かみがた)歌舞伎の特色として発達、近年まで伝わってきた。『廓文章(くるわぶんしょう)』の伊左衛門、『河庄(かわしょう)』の治兵衛、『封印切(ふういんきり)』の忠兵衛などが代表的な役。なお、『双蝶々(ふたつちょうちょう)』の与五郎のようなとくに柔弱な役は、突けば転ぶという意味から俗に「つっころばし」とよばれ、ほかに和事・実事の中間を意味する「和実」、若干強みのある役をいう「ぴんとこな」などの名称がある。
[松井俊諭]
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精選版 日本国語大辞典
わ‐ごと【和事】
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旺文社日本史事典 三訂版
和事
わごと
色男が柔らかみのある動作やせりふで恋愛描写をする演技のこと。元禄期(1688〜1704)に坂田藤十郎が創始し,江戸の荒事 (あらごと) に対し上方で喜ばれた。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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