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品種改良【ひんしゅかいりょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

品種改良
ひんしゅかいりょう
improvement of breed
生物の遺伝質改善して作物家畜の新しい品種を育成,増殖することで,育種とほとんど同義に用いられている。作物と家畜がその対象となる。作物の場合は繁殖様式の違い,遺伝的変異の作成方法の差異,選抜方法の違いなどを基準にして分類される。実際にあたってどの方法を採用するかは,作物の種類,繁殖様式の差異,目標,遺伝様式の違いなどによって異なり,接 (つぎ) 木,挿木,株分けなどの無性繁殖や人工授粉改良,選抜が行われているが,第2次世界大戦後は各種の放射線または化学薬品の利用によって,人為的に突然変異を起させ,新しい品種を得る方法も実用化している。家畜の場合は近親交配から交雑まで行われ,選抜にあたっては個体選抜,血統選抜の2方法がとられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

品種改良
作物や家畜の新品種を作出すること。育種とほぼ同義。品種とは、ある生物種のうちで、特定の遺伝的な特徴を有する個体集団をいう。従来の交配法では、親同士の遺伝子群を混合し、得られる新しい組み合わせの遺伝子群をもつ子のうちから、優良なものを選別していくことにより、望ましい遺伝子を集積させた。現在では、交配法以外にも、様々な手法が用いられる。雑種強勢を利用したF1品種(雑種第1代品種)は野菜や食用家畜に普及し、放射線や薬剤(突然変異誘発剤)を用いた突然変異育種法では、多くの品種が生み出されている。バイオテクノロジー進展によって、細胞融合組織培養/細胞培養胚培養、受精卵操作、遺伝子組み換えなどの手法によっても新品種が作出されている。飼料や食品としてなどの安全性の確認作業が科学的に行われているのは遺伝子組み換え作物についてだけである。
(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

ひんしゅ‐かいりょう〔‐カイリヤウ〕【品種改良】
農作物や家畜の品種の遺伝形質を、交雑突然変異などの方法で改良し、より有用な新しい品種を作り出すこと。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

ひんしゅかいりょう【品種改良 breeding】
作物,家畜などの新品種を創出すること。〈改良〉という言葉が慣用的に使われているが,実際には創出というほうが近い。育種とほぼ同義語だがその定義にはかなり幅がある。育種が家畜や作物の遺伝的な改良を意味するのに対し,品種改良では環境条件の改善による生産性の向上をも含む広い意味で用いることが多く,一方,このを既製品種の改良に限定して用い,新品種の作出は含まないとする場合もある。作物,家畜の生産は優良な品種を利用して初めて高い収益を上げることができるため,品種改良に対する期待はきわめて大きい。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ひんしゅかいりょう【品種改良】
純系分離・交雑・突然変異などによって作物や家畜を目的に合った形質に改良すること。 → 育種

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

品種改良
ひんしゅかいりょう
人類がその生物から利益を受ける度合いをさらに高める目的で、既成品種のもっている遺伝的特性を合目的的に変えるために行う諸操作をいう。ときによっては育種と同義語として用いられる。しかし、普通、育種では既存の品種のみを対象とするものでなく、新しい遺伝資源の開発、導入、保存などのように、品種改良を取り巻く周辺の整備までが包含される。[飯塚宗夫]

作物の品種改良

作物は利用目的によって食用、観賞用、薬用、工芸用などの別があり、利用目的とする器官、物質などはおのずから異なる。品種改良では各作物を利用する目的に沿って、それらの形質が最高に発現できるように遺伝的構成を改善することを主眼とする。このため、たとえば食用作物では品質、収量などに関与する遺伝的形質を主とし、それらと関連する耐病虫性、ストレス抵抗性などの形質をも総合的に改善する育種技術の適用が必要となる。[飯塚宗夫]

家畜の品種改良

家畜の場合、主として各実用品種の泌乳量、産肉量、産卵数などの量的形質の改良とともに、それらの生産物の食品としての質的改良も対象となる。また飼育の容易性、耐病性、環境への適応性などの強化もその目的となる。したがって家畜の品種改良には複雑な育種技術が用いられる。[西田恂子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ひんしゅ‐かいりょう ‥カイリャウ【品種改良】
〘名〙 家畜や栽培植物などを人為的に改良してよりすぐれた品種をつくり出すこと。育種。

出典:精選版 日本国語大辞典
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