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商人【しょうにん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

商人
しょうにん
本来は自己の名をもって商行為をすることを業とするをいう(固有の商人。商法4条1項)。そのほか企業の経営形式,設備または形態に着目して,若干の者を商人とみなしている(擬制商人。4条2項)。従来の商法は,商行為概念を中心として商人概念を定めていたので,農業林業漁業鉱業のような原始産業は企業の実質を備えているにもかわらず,商人概念に含まれていなかった。そこで 1938年の改正商法は,商行為を業としなくても企業設備や企業形態に着目し,店舗その他これに類似する設備によって物品を販売することを業とする者,鉱業を営む者を商人とみなすことにした。2005年の会社法の成立により,会社外国会社を含む)がその事業としてする行為およびその事業のためにする行為は商行為とするとしているので(会社法5),会社は当然に商人である。会社の商人資格は,その成立(設立登記。→設立)によって取得され(会社法49,579),その清算の終了をもって喪失する(476,645条)が,会社以外の商人および自然人の商人資格は,営業を開始したときに取得され,営業を終了したときに喪失する。

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デジタル大辞泉

あき‐うど【人】

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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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あき‐びと【商人】
あきんど」に同じ。
「いはば―の良ききぬ着たらむがごとし」〈古今仮名序

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あきゅうど〔あきうど〕【人】
《「あきびと」の音変化》あきんど。しょうにん。あきうど。〈日葡

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あきんど【人】
《「あきびと」の音変化》商いを仕事とする人。しょうにん。あきゅうど。

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しょう‐にん〔シヤウ‐〕【商人】
商業を営む人。あきんど。「御用商人
商法上、自己の名をもって商行為をなすことを業とする者。

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世界大百科事典 第2版

しょうにん【商人】
日常用語としては物品を販売する人,〈あきんど〉のに用いられるが,商法上の用語を別とすれば,学問上の用語ではないので,広狭いろいろな定義がありうる。狭義には,たとえば商業を営む人(法人を含む),すなわち商業者意味で使われる。これは,生産者と消費者の(生産者と生産者の間等もある)に介在して再販売業務をもっぱら営んでいる者で,独自の資本を投下し生産者や消費者から独立している者のことである。生産者の販売会社(自動車メーカーの販売子会社等)とか消費者の生活協同組合などは,それぞれから独立していないので,これに含まれない。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

あきんど【商人】

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大辞林 第三版

あきうど【商人】
あきゅうど商人

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あきびと【商人】
商人。あきんど。 商賈しようこの-は百族満ちにぎはひ/海道記

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あきゅうど【商人】
あきびとの転
商人しようにん

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あきんど【商人】
あきびとの転
物の売買を職業とする人。しょうにん。あきゅうど。

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しょうにん【商人】
商業を営む人。あきんど。
商法上、自己の名をもって商行為を行うことを業とする者をいう。また、店舗などの設備により物品販売を業とする者、鉱業を営む者も商人とみなされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

商人
しょうにん
商法上、商人には、固有の商人と擬制商人とがある。
(1)固有の商人は、自己の名をもって商行為をなすことを業とする者である(商法4条1項)。自己の名をもってするとは、私法上の権利義務の主体になることであって、行政官庁に対する届出の名義がだれであるとか、営業上の損益の帰属者がだれであるかなどは関係がない。また、業とするとは、営利の目的をもって同種の行為を反復継続することであるが、営業を営む意思は客観的に認められることを要し、教師、医師、弁護士、芸術家などの行為は、一般取引の通念上、営利の目的が主要なものとは認められないから、これらの者は商人ではない。ここでいう「商行為」は、商人概念の基礎となる基本的商行為を意味し、絶対的商行為(同法501条)と営業的商行為(同法502条)をさす。わが商法は、本来商行為概念から商人概念を導き出す商行為法主義をたてまえとしてきた。
(2)擬制商人とは、商行為を業としないが、店舗その他これに類似する設備によって物品の販売を業とする者、鉱業を営む者をいう(商法4条2項)。従来、商行為概念を基礎として商人概念を形成してきたわが商法の立場からは、農業、林業、漁業、鉱業のような原始産業を営む者を商人として取り扱わなかったが、1938年(昭和13)の商法改正で擬制商人を認め、企業的設備や企業形態に着目して商人概念を拡大した。従来、自分の果樹園で生産した果物を販売する行為は商行為でないために、そういう果物屋は商人ではなく、商法の適用を受けなかったが、擬制商人を認めることにより、店舗その他の企業的設備をもって販売すれば商法の適用を受けることになった。また、鉱業は通常、大規模な企業的設備をもって経営されるから、企業法としての商法の対象となることは当然である。なお、2005年(平成17)に制定された会社法は、会社がその事業としてする行為およびその事業のためにする行為は商行為とすると規定している(会社法5条)。会社は、その本店の所在地において設立登記することによって成立し(同法49条)、解散後、清算の結了を待って消滅する(同法929条)。自然人である商人の資格は、商法が定めている一定種類の営業(固有の商人の場合)、または一定形式における営業(擬制商人の場合)の開始によって取得し、その終了によって喪失するが、事実上開業の意思が客観的に認められるとき、すなわち開業準備行為の段階で商人資格を取得するものと解されている。[戸田修三]

歴史

古代において、商人の活動する場は行商と市(いち)に求められた。ただし、彼らは専門の商人というのではなく、生産者がつくったものを自ら売りに出すという色彩が濃かった。専門の商人の出現が確認されるのは奈良時代前後である。平城京(へいじょうきょう)には官営の市が設けられ、市籍をもつ商人が売り買いを行った。下って平安時代には、都に東西市が設けられ、市籍をもたぬ商人も交えて売り買いが行われた。一方、このころには行商人のなかにも商い専門のものが現れ、とくに各地の特産物を売り歩くことがなされるようになった。平安末期になると、京都を中心に常設店舗をもつ商人が出現する。彼らは権門寺社と結び付くことにより、力をつけていった。
 中世には、古代末期から力をつけてきた商人が、職種ごとに営業独占権を得るようになってゆく。問丸(といまる)とよばれるものがそれで、鎌倉末期ごろから台頭してくるのである。問丸は、京都・奈良のほか、全国主要都市で活動し、物資の中継・売買を独占した。独占のための組織として「座」を結成し、商い活動だけでなく、それにかかわる輸送手段まで規制するようになった。この傾向は地方の商人も同様で、村の市でも営業独占権を主張するようになってゆく。一方、借上(かしあげ)・土倉(どそう)などの金融業者、酒屋が力をつけてくるのも中世の特色である。彼らは幕府・大名と結び付き、財を供給するかわりに、さまざまな特権を得て、力をつけていった。
 近世は、商人が専門・分化した時代である。すなわち、問屋・仲買・小売という、いまにつながる形態の発生をみるのである。彼らはそれぞれに仲間を結成した。「株仲間」とよばれるものである。株仲間は、加入できるものの人数を制限し、売買を独占した。これは、初期には物資供給の安定という効果があったが、やがて商品経済が進化してくると、円滑な売買を阻む要因となった。これを突き破ろうとして、仲間外商人が台頭してくるが、仲間商人との間に紛争が絶えなかった。これに呼応するように、農村では在郷商人が出現し、独占的な流通体制が崩れていったのである。なお、近世はいわゆる豪商が出現した時期でもあった。これらの商人は、蔵元、両替商、米商、呉服商、木綿問屋、油問屋、海運業などを営み、初めは専門職種に携わっていたが、規模が拡大するにつれ、兼業とするものが多くなった。鴻池(こうのいけ)、三井、住友、白木屋、大丸などが代表例である。
 近代以降の展開は複雑であるが、開港後とくに目だつことは、輸入品取扱い商人が出現したこと、および近世の豪商が財閥となったことである。前者では、たとえば和紙問屋が洋紙問屋となったり、菜種油問屋が石油問屋になったりした例があげられる。後者では、三井・住友などが多角化をした代表例であるが、彼らはやがて財界を形成し、政治に対しても影響力をもつようになった。[胡桃沢勘司]

民俗

品物を販売する際とられる形態としては、行商、市、常設店舗の3種がある。商人の理想としては店舗を構えることこそ第一である。しかし、そのためには一定地域内で安定した顧客を確保できることが条件であり、とくに前近代社会においてはそれを満たせる所は限られていた。行商や市によらざるをえない商人が大多数を占める時代が、長く続いたのである。とくに行商人は商人のパイオニアといわれる存在であり、一説にはその語源はこれに由来するともいわれている。「商人」はいまは「しょうにん」というが、かつては「あきんど」といわれていた。「あきんど」は「あきうど」が訛(なま)ったものだという。すなわち、収穫を終えた秋、農村にさまざまな物を売りにくる人であるから「あきうど」とよばれるようになったというのである。
 行商人にはさまざまなタイプがみられ、1人で売り歩く小規模なものから、シルク・ロードを往来した隊商のような大規模なものまであった。庶民の生活に密着していたのは、むしろ小規模なものである。その形態も、ほとんど毎日くるものから、決まった季節にのみくるものまで、多様であった。これらは販売法も違っている。たとえば新潟県の岩船地方では、毎日くるイサバとよばれる魚売りは一軒ごとに売り歩くが、盆暮れにくるタベトとよばれる呉服屋は村の決まった家に数日間滞在し、村人がそこまで買いに行った。行商人はいまは少なくなったが、京都の大原女(おはらめ)、富山の薬売りなど、なお行われているものもある。市に出る商人も、回り歩くことは行商人と同じであった。市は、ある地域内で村ごとに日を違えて開かれるのが通例で、商人たちはその開催日にあわせて移動したのである。なお、行商と市の中間形態とされるものに「立ち売り」とよばれるものがある。市に出る商人は、通常仮店舗を構えて終日そこで販売するが、立ち売りは市には出るものの、文字どおり立ったまま販売し、機をみて移動していった。
 常設店舗をもてる商人が増加したのは江戸時代からで、これが多数派になったのはつい近年のことなのである。商人は回り歩くもの、という時代が長く続いたわけだが、この特徴を生かし、彼らは単に品物を販売するだけでなく、外界のようすを知る機会の少ない当時の人々に情報をもたらす役割をも担っていた。経済的側面とともに、さまざまな文化が商人によって各地に伝えられたことには、見逃せないものがある。[胡桃沢勘司]
『『行商と農村』(『定本柳田国男集16』所収・1962・筑摩書房) ▽豊田武・児玉幸多編『流通史』(『体系日本史叢書13』1969・山川出版社) ▽大隅健一郎著『法律学全集27 商法総則』新版(1978・有斐閣) ▽『中世の商人と交通』(『豊田武著作集 第3巻』1983・吉川弘文館) ▽北見俊夫著『市と行商の民俗 交通・交易伝承の研究2』(1985・岩崎美術社) ▽樺山紘一他編『岩波講座 世界歴史15 商人と市場』(1999・岩波書店) ▽吉田伸之編『商いの場と社会』(2000・吉川弘文館) ▽佐々木銀弥著『日本商人の源流』(教育社歴史新書)』

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精選版 日本国語大辞典

あき‐うど【商人】

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あきない‐びと あきなひ‥【商人】
〘名〙 物を売る職業の人。あきんど。しょうにん。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「或る時には、賈客(アキナヒヒト)(も)て西方に至る」

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あき‐びと【商人】
書紀(720)雄略一三年八月(前田本訓)「又商客(アキヒト)(ふね)を断へて、悉に以て奪ひ取る」

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あきゅうど あきうど【商人】
〘名〙 (「あきびと」の変化した語) =あきんど(商人)
※法華経音訓(1386)「商、アキウト」
※玉塵抄(1563)「商賈はあきうどのことに六衢のことあるやら」

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あきんど【商人】
〘名〙 (「あきびと」の変化した語) 商売を業とする人。しょうにん。あきゅうど。あきうど。
※大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)一「私に商人(アキムト)と与(とも)に侶(ともがら)を結びて舟を三峡に汎べ」
※門(1910)〈夏目漱石〉二三「三十代の商人(アキンド)らしい男が、漸く春らしくなったと云って」

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しょう‐にん シャウ‥【商人】
〘名〙
① 商業を営む人。生産者と消費者との間に立ち、商品を売買して、両者財貨換することにより利益を得ようとする人。あきんど。
※続日本紀‐天平神護元年(765)二月乙亥「諸人等詐称商人。多向彼部
随筆胆大小心録(1808)三「今のには商人歌合と題号をかふべしといへば」 〔春秋左伝‐昭公一六年〕
② 自己の名義で商行為をなすことを業とする者。今日では商業の主体が個人から会社などの組織にわたるようになったため、営利、非営利を問わず、卸売商・問屋・小売商など、直接財貨の配給活動を営む組織だけでなく、運送倉庫・保険業を営む組織も含める。また、昭和一三年(一九三八)の商法改正以後、鉱業・民事会社などもこれに含まれる。

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