@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

【ケイ】

デジタル大辞泉

けい【啓】
《「申し上げる」の意》手紙の冒頭に用いる語。「拝啓」より敬意が低い。
公式令(くしきりょう)に定められた公文書の一様式皇太子三后に下から奉る文書
上官に奉る文書。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

けい【啓】[漢字項目]
常用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]ひらく もうす
わからないことを教えて導く。「啓示啓発啓蒙(けいもう)天啓
開放する。「啓蟄(けいちつ)啓明
申し上げる。「啓上啓白謹啓拝啓復啓
出発する。貴人の外出の敬称。「行啓
[名のり]あきら・さとし・たか・のぶ・のり・はじめ・はる・ひ・ひら・ひらき・ひろ・ひろし・ひろむ・よし

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

けい【啓】
公式様(くしきよう)文書の一つ。皇太子および皇后皇太后太皇太后に対して,そのから上申する文書。養老公式令に春宮(とうぐう)の啓の様式が規定されている。それによれば最初に〈春宮坊啓〉と書し,その次に本文を書き,書き止めの語は〈謹啓〉,次に年月日を記し,位署欄は大夫位名,亮位姓名とならべて署す。三にあてるものもこれに準じた。六国史などにみられるが,内容的には書式のととのったものではなく,比較的早くに用いられなくなったと思われる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

けい【啓】
手紙の最初に用いる語。「拝啓」より敬意が低い。
皇太子・三后に申し上げること。また、その文書。
奈良時代の私文書の様式の一。個人間の往復文書に用いられたもの。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)


けい
公式令(くしきりょう)に規定された文書の一様式。皇太子および三后(さんこう)(皇后、皇太后、太皇太后)に上申するとき用いる文書。諸役所、私人が事を皇太子に上申するとき、文書を春宮坊(とうぐうぼう)に送り、春宮坊の啓をもって皇太子の認可を仰ぐこととなっていた。三后は皇太子の場合と同じ規定であった。しかし奈良時代に個人間の私的書状にも「啓」「謹啓」などと書いたものがある。現在、手紙の書出しに使われる「謹啓」「拝啓」などはこの名残(なごり)である。[百瀬今朝雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

けい【啓】
[1] 〘名〙
① 令の編目である公式令(くしきりょう)に定められた公文書の様式の一つ。令旨に対して、皇太子および三后に下から奉る文書。
※令義解(718)公式「奉令依啓。若不啓者。即云。令処分。云々」
② 皇太子や三后に事を申し上げること。→啓する
※御湯殿上日記‐文明九年(1477)一二月二九日「日野の中納言ひろ光の卿けいをそうす」
③ 奈良時代の私文書で、個人の間でとりかわされた往復書状。
※正倉院文書‐天平宝字七年(763)五月二四日・安都雄足啓「謹啓 借請黒米参斛伍斗 小豆伍斗〈略〉今具状、謹啓」
④ 近代以後、手紙のはじめに書いて敬意を表わす語。「拝啓」より、敬意が少ない。
※都の友へ、S生より(1907)〈国木田独歩〉「啓、小生は近頃流行の問答体にて此書状を認め」
[2] 中国古代の伝説上の王。夏の禹王(うおう)の子。姓は姒(じ)。禅譲によって帝位についた益に代わり、禹の徳を思う諸侯に推されて即位。この時から世襲王朝制が始まったという。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

けい‐・する【啓】
〘他サ変〙 けい・す 〘他サ変〙
① 三宮(太皇太后・皇太后・皇后)、皇太子に申しあげる。貴人に言上する。天皇には「奏す」を用いる。
※大和(947‐957頃)一六八「五条の后(きさい)の宮より、内舎人を御使にて山々尋ねさせ給ひけり。〈略〉少将大徳うちなきて、〈略〉『かぎりなき雲ゐのよそに別るとも人を心におくらざらめやは、となむ申しつるとけいしたまへ』といひける」
② (特に、記録体など、漢文調の文章で) 相手を敬って、申し上げる、言上するの意に用いる。
※東寺百合文書‐ほ・(天承元年カ)(1131か)五月二六日・左大史小槻政重請文「他事追可啓候」
[補注]「奏す」「啓す」は、帝・院・后・東宮といった限られた相手にのみ用いられるところから、絶対敬語といわれる。しかし、「啓す」は、往来物等では、単に貴人に対して申し上げるという意味で使用されており、また、「宇津保物語」では、「院」に対して申し上げる意味の用法が目立つ。当時、あるいは厳密な区別なしに用いられたものか。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

けい‐・す【啓】
〘他サ変〙 ⇒けいする(啓)

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

」の用語解説はコトバンクが提供しています。

啓の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation