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嘆きの天使【なげきのてんし】

世界大百科事典 第2版

なげきのてんし【嘆きの天使 Der blaue Engel[ドイツ]】
1930年製作のドイツ映画。ハリウッドでトーキー第1作《サンダーボルト》(1929)を撮ったジョゼフ・フォン・スタンバーグが,ドイツのウーファ社のエーリヒ・ポマー(1889‐1966)に招かれて監督,ドイツ語版と英語版が同時につくられた。女流監督レオンティーネ・ザガン(1889‐1974)の《制服の処女》(1931)などと並んでドイツのトーキーの本格的到来を告げるとともに,またワイマール時代のドイツ映画末期を飾った作品である。

出典:株式会社平凡社
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デジタル大辞泉

なげきのてんし【嘆きの天使】
《〈ドイツ〉Der blaue Engel》ドイツの映画。1930年作。監督はスタンバーグ。出演、マレーネ=ディートリヒほか。生真面目な教師が、旅芸人一座の歌姫に一目惚れをしたことをきっかけに転落していくさまを描く。原作はハインリヒ=マンの小説「ウンラート教授」。

出典:小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)

嘆きの天使
なげきのてんし
Der blaue Engel
ドイツ映画。1930年製作。原作はハインリヒマンの小説『ウンラート教授』。トーキー時代に入り、言語の問題でドイツ映画が世界市場で低迷する状況を打開すべく、ウィーン出身のジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督がハリウッドから招かれて製作された。
 生徒からウンラート(汚物)とあだ名されるギムナジウムの堅物教授ラート(エミール・ヤニングス)は、場末のキャバレー「嘆きの天使」に出演する一座の歌手ローラ(マレーネ・ディートリヒ)の色香に惑い、職を捨てて彼女と結婚。一座と巡業するうちに道化として舞台に立つまでになる。妻の浮気に逆上したラートは、失意のなか、かつての職場の教室で最後を迎えるのだった。
 世界市場をねらったこの作品は英語版が同時製作され、日本では英語版が公開。当時無名に近い存在ながらローラ役に抜擢(ばってき)されたディートリヒは、圧倒的な存在感を示して一躍脚光を浴び、スタンバーグと渡米してスターの座を不動にするが、彼女の物憂い歌声と脚線美はむしろワイマール文化のシンボルとして歴史に刻印されている。[濱田尚孝]
『ジークフリート・クラカウアー著、平井正訳『カリガリからヒットラーまで』増補改訂版(1980・せりか書房) ▽クルト・リース著、平井正他訳『ドイツ映画の偉大な時代――ただひとたびの』(1981・フィルムアート社) ▽クラウス・クライマイアー著、平田達治他訳『ウーファ物語――ある映画コンツェルンの歴史』(2005・鳥影社) ▽hrsg. von Gnter Dahlke und Gnter KarlDeutsche Spielfilme von den Anfngen bis 1933(1993, Henschel Verlag, Berlin)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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