●団子【だんご】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
団子
だんご
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デジタル大辞泉
だん‐ご【団子】
2 1のように丸いもの。また、ひとかたまりになったもの。「ひき肉を
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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典
だんご【団子】
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世界大百科事典 第2版
だんす【団子】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
団子
だんご
米、麦あるいは蕎麦(そば)、粟(あわ)、黍(きび)など穀類の粉をこねて丸め、蒸しまたはゆでたもの。しょうゆのつけ焼きにしたり、きな粉や餡(あん)、またごまやくるみのたれをつけて食べる。餡を中に包み、表面にごまやきな粉をまぶす例もある。
団子の語源については、(1)団喜(だんぎ)の転、(2)粉を練り団(あつめ)たもの(団は聚(しゅう)・集の義)、(3)形が丸いところから(団は丸いの義)、などの説がある。団喜は古代に中国から伝来した8種の唐菓子(とうがし)の一つで、『和名抄(わみょうしょう)』ではこれを歓喜団(かんぎだん)の別名としている。歓喜団(歓喜丸とも)は経典にもみえる菓子で、仏教の守護神である歓喜天(聖天(しょうてん))に供えるところからこの名がある。『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』(1830成立)には「団喜は俗に団子というものの形にてあんを包める」とあるが、その形状は、巾着(きんちゃく)形で上部は八つのひだが広がった形となっている。生地(きじ)は米粉を水で練り、薄く伸ばして型抜きで丸く打ち抜き、小豆(あずき)のさらし餡を包んで形を整えてごま油で揚げる。さらし餡には、丁子(ちょうじ)、ごま、桂心(けいしん)、白檀(びゃくだん)、肉桂(にっけい)、甘草(かんぞう)末など不老強精の素材が混入されたが、現在では単純なさらし餡となっている。
しかし、食物に限らず物を丸めることはごく自然な作業であり、団子の原形をあえて団喜に求める必要はないのかもしれない。『物類称呼』(1775成立)によれば、伊勢(いせ)(三重県)では団子を「おまり」(御鞠)、群馬地方では月見団子を「おまる」といった。いずれもその形状によるものである。また、女房詞(ことば)で団子のことを「いしいし」といったが、これは「美(い)し」を重ねた語で、おいしいものの意であり、各地の方言にも同じ語があった。
団子は古くから常食として用いられたが、節供などの物日(ものび)につくることが多かった。餅(もち)はめでたいときに、団子は仏事などにとする所もあるが、この傾向は全国的ではない。慣習と団子のつながりからいえば、正月の二十日(はつか)団子、春秋の彼岸団子、春の花見団子、秋の月見団子、死者の枕頭(ちんとう)や墓前に供えた枕(まくら)団子などがある。このうち彼岸や仏生会(ぶっしょうえ)などにはよもぎ団子がつくられた。名刹(めいさつ)の門前土産(みやげ)に草団子を多くみかけるのは、そうした慣習の名残(なごり)である。月見団子や枕団子は餡やきな粉を用いない素(しろ)団子である。
[沢 史生]
名物団子
『宗長(そうちょう)日記』の大永(たいえい)4年(1524)6月に、駿河(するが)国(静岡県)宇津の山の茶店では昔から十団子が名物と記されている。また寛永(かんえい)年間(1624~1644)成立の『毛吹草(けふきぐさ)』には、京都の七条編笠(あみがさ)団子、御手洗(みたらし)団子、稲荷(いなり)染団子、摂津(大阪府)の住吉御祓(おはらい)団子、近江(おうみ)(滋賀県)の柳団子があり、1787年(天明7)刊の『江戸町中喰物(くいもの)重宝記』は、さらしな団子、おかめ団子、よしの団子などをあげている。今日の名物としては、熊本の彦(ひこ)しゃん団子、岡山の吉備(きび)団子、京都・高山のみたらし団子、宇治の茶団子、新潟の笹(ささ)団子、東京では向島(むこうじま)の言問(こととい)団子、日暮里(にっぽり)の羽二重(はぶたえ)団子、柴又(しばまた)の草団子などが有名。また木曽(きそ)・東濃地方には御幣餅(ごへいもち)の一種の団子御幣があり、いずれも庶民の菓子として親しまれている。
[沢 史生]
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精選版 日本国語大辞典
だん‐ご【団子】
(2)「伊京集」にはダンゴ・ダンスの両形が見られ、そのダンスは唐音の形と思われる。
(3)中世まではもっぱら貴族や僧侶の点心として食されたが、近世になると、都会を中心に庶民の軽食としてもてはやされるようになった。
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