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団扇・団【うちわ】

精選版 日本国語大辞典

うち‐わ ‥は【団扇・団】
〘名〙 (「打ち羽」の意とも)
① あおいで風を起こしたり、かざしとしたりする道具。多くは細く削った竹の骨に、紙または絹布を張って柄を付けたもの。円形が多い。材料や産地によって種々の呼び名がある。《季・夏》
※十巻本和名抄(934頃)六「団扇 唐令云団扇方扇〈団扇宇知波〉」
※大乗院寺社雑事記‐長祿二年(1458)七月五日「豊田相模公打輪一本進之、随分物なり」
② 武将が軍勢を指揮するのに用いた具。また、相撲の行司が勝負の決定を示すのに用いる具。軍配団扇。
※朝倉孝景条々(1471‐81)英林壁書「代々持来などとて団扇并奉行職預らるまじき事」
※随筆・胆大小心録(1808)一三八「『是非御前ばかりの行司せい』とおしゃったれば『団はなし』と申て、ただの扇で出た」
③ 能楽に使う小道具の一つ。唐人、仙人、天狗などの持ち物で、唐団扇、羽団扇、葉団扇、魔王団扇などがある。「天鼓(てんこ)」「鞍馬天狗」などに用いる。
④ ①を図案化した紋所の名。桑名団扇、米津団扇、唐団扇などがある。
[語誌]①に挙げた「十巻本和名抄‐六」のように、中国語「団扇」に対する和名が「うちは」で、その後慣用的表記となった「団扇」は意味を示す表記であった。漢字の音や訓と直結しない表記のため、戦後の国語政策によって「当用(常用)漢字表」外となり、現在では仮名書きが一般的となっている。

出典:精選版 日本国語大辞典
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