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団扇【ウチワ】

デジタル大辞泉

うち‐わ〔‐は〕【団扇】
《「打ち」のという》
あおいで風を起こす道具。ふつう、細く削った竹の骨に紙や絹を円形に張って作る。 夏》「もてなしの―の風のやや及ぶ/汀女
軍配団扇(ぐんばいうちわ)のこと。
紋所の名。1図案化したもの。丸に団扇、桑名団扇などがある。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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だん‐せん【団扇】
うちわ。
軍陣で用いた軍配団扇(ぐんばいうちわ)。
「大将―おっ取って」〈浄・国性爺

出典:小学館
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とっさの日本語便利帳

団扇
うち」は動詞「うつ」から来たもの。「わ」は古くは「ハ」であったことから「羽」の意味と考えられる。つまり「打ち羽」。の羽を材料に作られたものであったようだ。

出典:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

日本文化いろは事典

団扇
団扇はもともと、顔を隠して威厳を正す道具でした。庶民に普及してからは、団扇は暑さを和らげたりをおこすのには欠かせないものとして使われていました。現在ではこのような実用的な使用は少なくなりましたが、夏の風物詩としてお祭りなどで好んで使われています。

出典:シナジーマーティング(株)

大辞林 第三版

うちわ【団扇】
打ち羽の意という
あおいで風を起こす道具。普通は、細く削った竹の骨に、紙・絹などを張る。形は円形・角形などさまざま。もとは貴人が自分の顔を隠すために用いたものという。 -であおぐ [季] 夏。 月に柄をさしたらばよき-かな /宗鑑
「軍配団扇ぐんばいうちわ」の略。
家紋の一。団扇を図案化したもの。のほか軍配団扇・羽団扇がある。
[句項目] 団扇を上げる

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

だんせん【団扇】
うちわ。
軍配うちわ。 千葉の介は鞭の役、土肥の遠平-持ち/浄瑠璃・五人兄弟

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日本大百科全書(ニッポニカ)

団扇
うちわ
夏季などにあおいで涼をとったり、かざして強い日差しを避けるために用いる道具。一般に円形が多いが、渋団扇や京団扇、軍配団扇のように変形のものもある。中国では、紀元前3世紀以前の周代より使われ、漢代には支配者の権威を表す小道具の一つにも数えられていた。六朝(りくちょう)や唐代に入るといろいろな種類が現れ、なかには七輪扇(しちりんおうぎ)といって風車のように回して涼をとる道具さえ現れた。
 日本へは奈良時代に中国から伝わり、当時の宮廷や貴族の間で使用されたことが、正倉院の遺物からもうかがえ、これには団扇を持った当時の婦人の姿も刻まれている。平安時代になると折り畳める扇が考案されたが、『病草紙(やまいのそうし)』のなかには蒲葵扇(びろうおうぎ)を持っている下級武士がみられる。当時のものは多くが円形であったため、この形のものが一般化して「団扇」という文字が定着していった。さらに応仁(おうにん)・文明(ぶんめい)(1467~1487)以後の乱世になると、武将が部下を叱咤(しった)激励するための、皮革や鉄でつくった軍配団扇が用いられるようになった。扇面に朱漆、金銀で日、月、星や文字を描き、柄(え)には組紐(くみひも)を通した。後の相撲の行司が土俵上で用いる軍配は、ここからきている。江戸時代以降もっとも普及したのは、納涼のための竹骨・紙張りの絵団扇で、宮崎友禅斎(ゆうぜんさい)(友禅染の創始者)の衣装雛型(ひながた)本のなかに団扇の絵雛型が記されるほど、当時の生活用具として発展していた。ことに夏祭や盆踊りには欠かせないもので、夏になると団扇売りの行商人が町をにぎわした。浮世絵には、夕涼みに団扇を持った女性の夏姿などがさまざまに描かれている。役者絵をはじめ錦絵(にしきえ)入りの団扇は、当時32文が相場であったが、銀でつくった小さな鈴虫をつけ、あおぐたびに虫の音を楽しむというぜいたくなものや、絹団扇、表面に漆を塗り、水をつけて用いる水団扇(岐阜団扇)、あるいは堅牢(けんろう)を目的とした火おこし用の渋団扇、町火消が延焼を防ぐための、火の粉を払う長い柄の大団扇なども出てきた。
 一方信仰用具として、修験者(しゅげんじゃ)の間では法貴扇(ほっきせん)や天狗(てんぐ)の団扇が使われ、これらは沖縄の巫女(みこ)の間でも使われた。民間では東京・府中の大国魂(おおくにたま)神社から出される烏(からす)団扇、あるいは同じ東京の日野の高幡(たかはた)不動の絵団扇など、家の門口にさして火災除(よ)けのまじないとした。また春日(かすが)神社の奈良団扇が社家でつくられ、山口県熊毛(くまげ)地方の獣皮張りの団扇は、農具として唐箕(とうみ)や脱穀器のかわりに用いられた。備中(びっちゅう)(岡山市)産の夏川(撫川(なつかわ))団扇は、柄を立てるとそのまま立っており、これであおぐ風は当たりが軟らかいという。名古屋の熱田(あつた)神宮の社家でつくる団扇は、奈良団扇をまねたものだが、これは宮団扇といわれた。[遠藤 武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

だん‐せん【団扇】
〘名〙
① うちわ。
※文華秀麗集(818)中・婕妤怨〈嵯峨天皇〉「団扇含愁詠、秋風怨有余」 〔晉書‐楽志〕
② 武将が軍陣で用いた指揮用の軍配団扇(うちわ)
※浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)一「千葉の介は鞭の役、土肥の遠平だんせん持ち」
※洒落本・遊婦里会談(1780)「懐中のはさみを出して、㡡のすそを、だんせんに切ッたり、丸く切ッたりして」
④ 紋所の名。②をかたどったもの。
※虎明本狂言・青海苔(室町末‐近世初)「だんせんのはたさして、児玉党七騎にて追懸奉る」

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