●国会期成同盟【コッカイキセイドウメイ】
デジタル大辞泉
こっかいきせい‐どうめい〔コククワイキセイ‐〕【国会期成同盟】
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世界大百科事典 第2版
こっかいきせいどうめい【国会期成同盟】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
国会期成同盟
こっかいきせいどうめい
国会開設請願運動の全国的政治結社。1880年(明治13)3月15日に開催された愛国社第4回大会で、愛国社とは別に、全国の地方政社の運動をつなぐ組織として17日に発足し、国会開設をかちとるまで会を存続させることを決めた。4月8日、2府22県、9万6924人の委託を受けた「国会を開設するの允可(いんか)を上願する書」が起草され、片岡健吉と河野広中(こうのひろなか)が代表で、太政官(だじょうかん)と元老院に提出したが、両方とも受理されなかった。これに激怒した全国各地の民権派は続々と請願や建白の運動を始めたが、いずれも却下されるか、回答を得ることができなかった。
同年11月、東京で開かれた国会期成同盟第2回大会では2府22県13万人を代表する64人が集まり、関東や東北などからも参加があり、運動は拡大した。この大会では、弾圧を受けた者の救援を図るための遭変者扶助法が定められ、また翌81年(明治14)の大会までに、加盟各社が憲法見込案を持参し研究する合議がなされた。これを受けて各地で憲法起草の取り組みが始まったが、明治十四年の政変が起こり、ついに憲法草案の審議をすることなく、国会期成同盟は自由党結成への準備会と合流し、政党組織へと変わっていった。
[新井勝紘]
『内藤正中著『自由民権運動の研究』(1964・青木書店)』▽『後藤靖著『自由民権』(中公新書)』▽『永井秀夫著『日本の歴史25 自由民権』(1976・小学館)』▽『色川大吉著『自由民権』(岩波新書)』▽『江村栄一著『自由民権革命の研究』(1984・法政大学出版局)』
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精選版 日本国語大辞典
こっかいきせい‐どうめい コククヮイ‥【国会期成同盟】
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旺文社日本史事典 三訂版
国会期成同盟
こっかいきせいどうめい
愛国社が1880年第4回大会で国会期成同盟と改称して成立。同年4月片岡健吉・河野広中らは2府22県約8万7000人を代表し,国会開設請願書を太政官・元老院に提出したが,政府は受理せず,かえって集会条例を発し弾圧した。翌年国会開設の勅諭が出されると自由党に発展的解消した。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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