@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

国司【くにのみこともち】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

国司
くにのみこともち
国司」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

国司
こくし
「くにのみこともち」ともいい,令制地方官の一つ。「十七条憲法」にすでにこの語がみえ,また大化改新のとき,東国の国司を任命したことがみえる。令制では,日本を 66国2島に分け,国を大,上,中,下の4等級として,それに応じた一定数の国司をおいたものと思われる。すなわち,守 (かみ) ,介 (すけ) ,掾 (じょう) ,目 (さかん) の4等官の国司が中央から派遣され,国の行政,司法,警察を司った。このうち,守は一国の政務を統轄して,行政,司法,警察のすべてにあたり,介は守を補佐して政務を代行し,掾は国内の非違を正すことをおもな職務とし,目が作成した文書の審査などを行なった。これらの下に書記や雑務をとる史生がいた。国司の任期は,令制では6年とされていたが,その後,特殊な地域を除いては4年と改められた。彼らの給与には,位田もしくは位禄,職分田などがあり,のちに公廨稲が加えられた。この国司の制度も8世紀には,兼任,権任 (ごんにん) の国司ができ,さらに天長3 (826) 年9月,上総,常陸,上野の3国を親王任国とし,その守を太守と称して公然と赴任しないようになると,任国に下向しない遙任国司が発生した (これに対して任国に下向して実務をとる守を受領〈ずりょう〉と称した) 。そのうえ,摂関,大臣などが欠員となっている国守の任命権を得て,その収入を得る知行国の制度が起ってくると,国司制度はさらに乱れていった。在京の国司はその私的代理人である目代を下向させ,在庁官人が実務をとるようになり,さらには目代までも在地土豪が任命されるようになり,地方政治は中央から離れていった。鎌倉時代の守護の設置により,国司の権限はさらに縮小され,国司は有名無実となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

くに‐づかさ【国司】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

こく‐し【国司】
律令制で、中央から派遣され、諸国の政務をつかさどった地方官。その役所を国衙(こくが)といい、守(かみ)・介(すけ)・掾(じょう)・目(さかん)の四等官のほか、その下に史生(ししょう)などの職員がある。くにのつかさ。国宰
特に、国司の長官をいう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

防府市歴史用語集

国司
 奈良平安時代に中央から地方支配のために送られた役人です。今の県知事にあたります。4階級にわかれ、上から守[かみ]・介[すけ]・掾[じょう]・目[さかん]となります。国の規模によっては、掾と目がさらに大と少2つに分けられます。

出典:ほうふWeb歴史館
Copyright 2002,Hofu Virtual Site Museum,Japan
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こくし【国司】
日本古代の律令制度下の地方官。中央から諸国に赴任し,在地勢力である管内諸郡の郡司を統率して一国の政治を行った。その政庁を国衙(こくが)あるいは国庁といい,政庁所在地を国府といった。
[成立]
 大和国家の地方組織は,在地勢力である国造(くにのみやつこ)・県主(あがたぬし)等の支配する国・県等から成り,中央の朝廷が必要に応じて臨時に役人を地方に派遣することがあって,それが国宰(くにのみこともち)などと呼ばれることはあっても,庶政全般をつかさどる常駐の地方官というものは存在しなかった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

くにのつかさ【国司】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

くにづかさ【国司】

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

こくし【国司】
律令制で、中央から派遣され、諸国の政務を管掌した地方官。守かみ・介すけ・掾じよう・目さかんの四等官と史生ししようを置いた。その役所を国衙こくが、国衙のあるところを国府といった。狭義には守(長官)のみをさす。国宰。くにづかさ。くにのつかさ。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

国司
こくし
令制(りょうせい)により、中央から派遣されて諸国の政務を行った地方官の総称。のちには長官のみをさすようになった。大化の地方制度改革の一環として成立し、大宝令(たいほうりょう)の制定によって制度的完成をみた。初期の国司はミコトモチとよばれ、宰、使者などと記された。これに国司の字をあてるのは大宝令施行以後のことである。令制によれば、国の等級に応じて守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)の四等官(しとうかん)と史生(ししょう)の定数が定められており、その職掌は行財政、司法、軍事など地方政治全般に及んでいた。任期は当初6年、のち4年となったが、任期中は職分田(しきぶんでん)の支給をはじめ、空閑(こかん)地の営種(えいしゅ)権や公廨稲(くがいとう)の配分など、中央官吏にない経済的特典が付与されていたため、律令制の衰退に伴って国司になることが一種の収入源とみなされ、年給(ねんきゅう)、成功(じょうごう)、重任(ちょうにん)、遙任(ようにん)などの制が生じた。
 10世紀以後、律令制支配の動揺と在地構造の変化に対応すべく、かつては郡司(ぐんじ)層以下の有していた権限が国司の手に吸収され、国衙(こくが)支配権が著しく強化された。しかし、郡司、百姓らによる反国衙闘争の激化や中世的所領の形成を契機として、中世的な国衙支配体制としての在庁官人制が成立し、国司は都にあってこれを指揮する、その長官のみをさすようになった。この留守所(るすどころ)制の成立および知行国(ちぎょうこく)制の展開に伴って、国司は荘園(しょうえん)領主的地位を占めることになったといえる。国政上の国司の名称は、中世の荘園制解体後も一種の称号として、明治維新まで存続した。[井上寛司]
『吉村茂樹著『国司制度崩壊に関する研究』(1957・東京大学出版会) ▽坂本賞三著『日本王朝国家体制論』(1972・東京大学出版会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

国司」の用語解説はコトバンクが提供しています。

国司の関連情報

他サービスで検索

「国司」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation