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国家賠償法【こっかばいしょうほう】

朝日新聞掲載「キーワード」

国家賠償法
公務員の職務上の過失は国や公共団体が損害を賠償すると定める。公立八鹿病院の訴訟では、一審は「病院と医師の関係は民営病院と同じ」として同法を適用せず、上司の賠償責任を認めた。一方、二審は「パワハラは違法だが、外形上は職務上の注意・指導だった」として同法を適用し、病院組合のみが賠償責任を負うとした。
(2015-03-20 朝日新聞 朝刊 島根・1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

こっかばいしょう‐ほう〔コクカバイシヤウハフ〕【国家賠償法】
国や公共団体の賠償責任について規定した法律。昭和22年(1947)制定。国や公共団体などの公権力を行使する公務員が職務を行う際に故意または過失により違法に他人に損害を与えたときや、道路・河川などの公の営造物の設置・管理の瑕疵(かし)により他人が損害を受けたときに、国や公共団体が負う賠償責任について定めている。また、原因となった公務員や営造物の管理責任者などに対して国や公共団体が有する求償権や、外国人に対する賠償責任についても規定している。行政不服審査法行政事件訴訟法と合わせて救済三法という。国賠法

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世界大百科事典 第2版

こっかばいしょう【国家賠償法】

出典:株式会社平凡社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

国家賠償法
こっかばいしょうほう
昭和 22年法律 125号。国,または公共団体の賠償責任を規定した法律。大日本帝国憲法下においては国家無責任原則が支配していたが,日本国憲法下においては憲法 17条を受けて国家賠償に関する一般法としてこの法律が制定された。公権力の行使にあたる公務員の故意または過失により違法に加えられた損害の賠償責任 (1条) ,公の営造物の設置管理の瑕疵に基づく損害の賠償責任 (2条) その他について規定している。国家賠償責任性質については,代位責任説と自己責任説の対立がある。なお,国家の国際法上の賠償責任は一般には国際責任といわれる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

国家賠償法
こっかばいしょうほう

国・地方公共団体その他の公共団体の不法行為責任を定めた法律。昭和22年法律第125号。明治憲法時代は、公務員の公権力の行使に関しては、いわゆる主権免責任の法理により国・公共団体の責任を問うことができず、また、道路・河川その他の公の営造物の設置管理の瑕疵(かし)に起因する損害について民法第717条により賠償責任を問うことができるかどうかも疑問であった。そこで、日本国憲法第17条は、この権利救済の空白を埋めるため国家賠償法の制定を立法者に義務づけたのである。

 その第1条は、公務員が公権力を行使する職務を行うにあたって故意または過失により違法に他人に損害を加えたとき、国または公共団体が賠償責任を負うと定める。これは、公務員の不法行為を前提として、国または公共団体が被害者に対して責任を負う代位責任である。公務員自身は、故意または重過失があるときには、国または公共団体に弁償しなければならないが、被害者に対しては直接には賠償責任を負担しないとするのが通説判例である。公権力の行使によらない公務員の加害行為については、国または公共団体は民法第715条の使用者責任を負い、公務員個人は民法第709条により被害者に対して責任を負う。公権力の行使とはもともと命令強制作用と解されてきたが、近時は教育、行政指導、公表などの非権力的公行政作用も含むとされている。

 国家賠償法第2条は、道路・河川その他の公の営造物の設置管理に瑕疵があったために他人に損害を生じたときは国または公共団体が賠償責任を負うとする。ここで瑕疵とは第1条の過失よりもより客観化され、通常の安全性を欠くこととするのが通説であるが、近時は管理者の義務違反とする説も有力である。道路に穴ぼこがあったり、工事中の赤灯が消えていたり、大型トラックが長時間停車していたり、崖(がけ)崩れで通行中の車が谷底に押し流されたり、石に当たったりというのが典型例である。道路の設置管理の瑕疵により発生した損害賠償費用が膨大になるため、道路を管理する都道府県、市町村はいわゆる道路保険に加入するようになっている。水害はもともと天災であったが、近時はこれを人災として河川の管理の瑕疵を問う訴訟が増えている。下級審はこれを積極的に認容する傾向にあったが、最高裁はこれにややブレーキをかける傾向にある。

 そのほか、賠償責任者、民法の準用、特別法の優先適用、外国人に対する相互保証条項の規定がある(3~6条)。

[阿部泰隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

こっかばいしょう‐ほう コクカバイシャウハフ【国家賠償法】
〘名〙 国家賠償について定めた法律。昭和二二年(一九四七)に制定。

出典:精選版 日本国語大辞典
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