●国替【くにがえ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
国替
くにがえ
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世界大百科事典 第2版
くにがえ【国替】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
国替
くにがえ
江戸時代に行われた大名の配置替えのこと。転封(てんぽう)または移封(いほう)ともいう。豊臣(とよとみ)秀吉のときに始まり、江戸幕府の初期3代将軍によって強行された。まず徳川家康は、関ヶ原の戦いの戦後処理を通じて、東海・東山地方に配置されていた外様(とざま)大名を中国・四国・九州などの辺境地帯に転封する一方、大坂の陣後は、大坂およびその周辺諸国に譜代(ふだい)大名を集中配置したが、2代秀忠(ひでただ)は、さらに譜代大名の大坂周辺集中配置と東北進出を積極化し、3代家光(いえみつ)は西国を中心に転封を強行し、九州には譜代大名、中国・四国には徳川一門(親藩)を転封・配置した。こうして徳川氏を中心とする大名配置=領国体制ができあがった。寛永(かんえい)期(1624~44)を境に、外様大名の転封は減少したが、譜代大名は幕政執行の立場から、その後も盛んに転封が行われた。転封は改易とともに江戸幕府の大名統制の基本をなし、それによって、兵農分離が促進され、幕藩支配体制が確立した。
[藤野 保]
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精選版 日本国語大辞典
くに‐がえ ‥がへ【国替】
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旺文社日本史事典 三訂版
国替
くにがえ
①律令制下,国司に任じられた者がその国を望まないとき,希望によって任国をかえること。
②江戸時代,幕府が大名の領国をかえること。転封 (てんぷう) ともいう。豊臣秀吉のときに始まり,江戸幕府成立当初には大名統制策として,戦功や法制上の理由からことに多く行われた。特に譜代大名に多かった。国替に際し家臣は随伴するが,農民は移動を禁じられていた。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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