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国際紛争【こくさいふんそう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

国際紛争
こくさいふんそう
international conflict
希少な資源,力,あるいは位置などをめぐって対立する当事国が相互に相いれない要求を掲げ,一方の目標が他方の犠牲においてのみ達成されるような状況で,戦争よりも包括的な概念である。国家の対立関係を表わす最も広い概念としての国際緊張に対して,より具体的なものといえる。国家間の紛争や緊張は,かつては悪しき国家や偽善的外交と直結され,国際秩序からの逸脱とみなされてきたが,第2次世界大戦の経験といわゆる冷戦による国際緊張の常態化によって,国際紛争は,最も制度化の遅れた原始的な政治体系である国際体系の基本的な欠陥の反映として認識され,科学的な研究の対象とされるにいたった。 1947年以来のユネスコの社会的緊張の研究プロジェクトの活動や,ミシガン大学の『ジャーナル・オブ・コンフリクト・レゾリューション』誌の発刊などがその先駆的な成果である。国際紛争の最も一般的な原因は,他国の支配する領土や資源などに対する要求や,一国の国内紛争に対する他国の干渉などである。このような紛争は国際平和にとって重大な脅威であるため,平和的に解決することが望まれ,国際司法裁判所など法的解決制度の発展をみることになった。

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デジタル大辞泉

こくさい‐ふんそう〔‐フンサウ〕【国際紛争】
国家間に生じる紛争。

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

こくさいふんそう【国際紛争 international conflict(dispute)】
国際紛争とは,国際社会において,国家をはじめとするさまざまな行為主体の間で,価値・利益が非両立的関係にある状態をいう。典型的には国家と国家の間の紛争を意味するが,ある国と他国の個人,国内団体(例えばゲリラ集団),少数民族,宗教集団,多国籍企業や私的国際組織などのいわゆる脱国家的行為主体(〈トランスナショナリズム〉の項参照)との間の紛争も,関係国政府の関与で国家間の紛争となる。国際紛争は軍事的手段の行使を伴う国際戦争や内戦から,口頭やマス・メディアなどによる論争までを含む多種多様な現象である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こくさいふんそう【国際紛争】
国と国との間に起こる紛争。広くは戦争も含めるが、普通、戦争にはいたらない程度のものをいう。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

国際紛争
こくさいふんそう
international conflicts
国際法上、国際紛争とは国際法主体の間の紛争である。典型的なものは国と国の間の紛争であるが、国際機関と加盟国の間にも国際紛争が発生しうる。これに対して、個人は国際法主体でないから個人と外国の間の紛争は国際紛争ではない。もっともその個人の本国が外交的に介入することによって、国対国の紛争、すなわち国際紛争に転化しうる。
 かつて常設国際司法裁判所が与えた定義によると、紛争とは「二主体間における法律上または事実上の論点に関する不一致、法律的見解または利害の衝突」である。しかし、単なる利害の衝突や見解の不一致では十分でない。当事者が相手方の主張に反対し、自己の主張を通す身構えを示しているのでなければならない。紛争に際して、当事者はそれぞれの主張・態度表明を正当化する理由を付するのが通例である。この理由が実定国際法のなかに求められるとき、それは法律的理由であり、当事者が互いに法律的理由を援用して争う紛争を「法律的紛争」という。これに対して、実定法とは別の規準、たとえば正義・衡平(こうへい)の原則、合目的性の考慮に訴えるとき、それは非法律的(政治的)理由であり、当事者が互いにこの種の理由を援用して争う紛争は「非法律的(政治的)紛争」である。法律的紛争は実定国際法を前提とし、その枠内で争われるのに対して、政治的紛争の対象は、実定法の変更・改定にあり、それは国際的現状の維持・打破をめぐって重大な局面に発展することがある。法律的紛争は、実定国際法に基づく解決のほか、当事者が一致して望むならば、超実定法的規準に基づく解決が可能である(衡平および善に基づく裁判)。しかし政治的紛争の場合には、実定法の変更が問題である以上、論理的にも実際的にも、実定法に基づいて解決することはできない。
 当事者の一方が法律的理由、他方が政治的理由に訴えて争うとき、紛争は、法律的・政治的側面が混合する形で提起される。このような紛争において実際的重要性をもつのは政治的側面である。法律的側面に関して解決が与えられても、政治的側面は未解決のままに残ることになる。しかし、だからといってこの種の紛争が政治的紛争として、その法律的側面に関する審判も排除されるとは限らない。たとえば、テヘランのアメリカ外交・領事職員に関する事件において、イラン政府は、国際司法裁判所に寄せた書簡のなかで、裁判所は、アメリカ政府が付託した事件、すなわち、テヘランのアメリカ大使館の人質の問題に限定された事件を審理することはできないとし、この問題は25年以上に及ぶアメリカのイラン国内事項への継続的介入を包含する全般的問題と切り離すことはできないと主張した。同裁判所は1980年5月の判決において、主権国間の紛争はしばしば関係国間のいっそう広い、長年の政治的紛争の一要素をなすにすぎないが、裁判所に付託された紛争が政治的紛争の一側面をなすにすぎないから、当事者のためにそれらの間の法律的係争問題を解決することを拒否すべきだということにならない、という見解を表明した。[皆川 洸]

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精選版 日本国語大辞典

こくさい‐ふんそう ‥フンサウ【国際紛争】
〘名〙 国家間に生じるあらそい。国際的な規模でのあらそい。
※国際紛争平和的処理条約(明治三三年)(1900)前文「全力を竭して国際紛争を平和的に処理することを幇助するに決し」

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