●国【くに】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
国
くに
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
くに【国/▽邦】
2 地方。地域。「北の―」
3 古代から近世までの行政区画の一。大化の改新によって定められ、明治維新まで続いた。「駿河の―」
4 生まれ育った土地。郷里。故郷。「盆と正月には―へ帰る」「―は富山です」
5 (主に、天(あめ)に対して)地。大地。
「天の壁(かき)立つ極み、―の退(そ)き立つ限り」〈祝詞・祈年祭〉
6 国府。また、そこの役人。
「―に仰せ給ひて、手輿(たごし)作らせ給ひて」〈竹取〉
7 任国。領国。知行所。
「紀伊守―に下りなどして」〈源・空蝉〉
8 国の政治。国政。
「尾張に下りて―行ひけるに」〈宇治拾遺・三〉
9 帝位。天皇の位。また、その政務。
「御―譲らむこと近くなり侍りぬるを」〈宇津保・国譲中〉
[下接語]葦原(あしはら)の中つ国・天つ国・浦安の国・御(お)国・御伽(おとぎ)の国・華胥(かしょ)の国・神の国・唐(から)国・異(こと)国・言霊(ことだま)の幸(さきわ)う国・玉垣の内つ国・常世(とこよ)の国・外(と)つ国・根の国・日出(い)ずる国・日の入る国・御(み)国・瑞穂(みずほ)の国・黄泉(よみ)の国・我が国(ぐに)北国・島国・山国・雪国
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
こく【国〔國〕】[漢字項目]
[学習漢字]2年

1 くに。「国家・国際・国産・国政・国民・国立/王国・外国・帰国・挙国・建国・諸国・全国・祖国・他国・大国・万国・亡国」
2 わが国の。日本の。「国史・国文・国訳」
3 昔の行政区画の一。「国司・国府」
4 ふるさと。「郷国」
5 「国際」「国有」などの略。「国鉄・国連」

[補説]「圀」は異体字。
[名のり]とき
[難読]国栖(くず)・国造(くにのみやつこ)・外国(とつくに)
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
くに【国】
[語義]
日本語としての〈クニ〉は,本来,海や天に対する土地,陸地を意味した。〈地祇(くにつかみ)=その土地の土着の神〉〈国栖(くにす)=クズともいい,土着の住民〉といった用法からも,範囲の狭い一地方をさした語と考えられる。故郷=クニという語感もこの用法に根ざしているであろう。クニは地域的な支配の単位でもあったが,古代国家の成立過程で,その地方行政区画として,つまり〈国〉として編制されてゆく。次に〈国〉の成立について述べる。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
国
くに
「くに」とはもともと自然の国土をさすことばであったが、弥生(やよい)時代に入り各地に政治的支配が成立すると、その政権の支配領域を「くに」とよんだ。『漢書(かんじょ)』以下の中国史書にみえる奴国(なこく)などの小国家、『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』にみえる邪馬台国(やまたいこく)のような地域的統合国家、統一された大和(やまと)国家、そしてそのなかの国造(くにのみやつこ)の支配領域に至るまで「くに」には大小、広狭さまざまの概念があるが、ともあれ、そのような政治的領域に漢字の国をあてたのである。大化改新以後国土の統合が進み律令(りつりょう)体制が成立するとともに全国土は60余りの行政区画に分けられ、その一つ一つが国とよばれた。この国は、その広狭、人口、貢租などを基準に大・上・中・下の4等に分けられ、守(かみ)以下国司の定員に差があった。8世紀初頭で58国3島、その後の統合、分割を経て9世紀初頭に66国2島となって固定した。なお、これらの諸国は行政上の便宜から畿内(きない)七道の8ブロックに分けられた。
[黛 弘道]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
こく【国】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「国」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●国の関連情報