●土倉【ツチグラ】
デジタル大辞泉
つち‐ぐら【土倉/×窖】
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ど‐そう〔‐サウ〕【土倉】
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世界大百科事典 第2版
どそう【土倉】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
土倉
どそう
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土倉
とくら
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日本大百科全書(ニッポニカ)
土倉
どそう
中世の質屋、金融業者をいい、「どくら」「つちくら」ともよばれる。平安期には単に土壁塗りの倉庫をいったが、担保物件の保管のために金融業者が土倉をもったため、前代の借上(かしあげ)にかわって金融業者をさすようになった。早い例は、1234年(文暦1)の『明月記(めいげつき)』の火事焼失の記事に「土倉員数を知らず」とあるが、1336年(延元1・建武3)に定められた「建武(けんむ)式目」には「無尽銭(むじんせん)土倉を興行せらるべき事」とあり、このころから一般化して使用されている。南北朝期の京都では土倉は335軒を数え、そのうち280軒が「山門気風の土倉」といわれる比叡山(ひえいざん)支配下のものであった。坂本には35軒、奈良には約200軒といわれた。土倉には山門をはじめとする寺院の僧侶(そうりょ)や、日吉(ひえ)社、春日(かすが)社などの神人(じにん)が多かったが、室町期には、禅宗僧侶が祠堂銭(しどうせん)と称して貸付を行うものが増加した。また酒屋、味噌(みそ)屋など醸造業と兼業するものも多かった。室町幕府は、1393年(明徳4)に「洛中辺土散在土倉并洒屋役条々」という法令を出し、土倉役を課したが、大名、寺社も同様に土倉役を課して大きな財源とした。戦国期には自治都市の大山崎(おおやまざき)も倉役を課している。
土倉の業務はまず、動産・不動産を担保物件として金銭を貸し付けることで、利子は幕府規定で月4分以下とされ、祠堂銭は月2分以下となっているが、もちろんそれ以上の高利もみられた。そのほか、合銭(ごうせん)とよばれる預金業務や、財宝の保護預かりも行った。朝廷も幕府も府庫をもたず、朝廷は禁裏御倉(きんりみくら)、幕府は公方(くぼう)御倉という御用の土倉を任命し、金融、貢納物の出納、財宝の管理、財産管理を行わせた。土倉はつねに徳政一揆(とくせいいっき)の対象となったため、京都では土倉軍が組織されて一揆と戦った。戦国期には御用商人的な土倉は徳政免除権を許されて保護された。
[脇田晴子]
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精選版 日本国語大辞典
と‐くら【土倉】
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ど‐そう ‥サウ【土倉】
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旺文社日本史事典 三訂版
土倉
どそう
「とくら」とも読む。鎌倉時代に発生し,室町時代に盛んになる。酒屋と兼業のものが多く,京都・奈良・近江坂本などに多数集中した。室町幕府の重要財源となる土倉役などを負担。対明貿易にも投資したが,徳政一揆の目標となった。
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