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土石流【どせきりゅう】

大辞林 第三版

どせきりゅう【土石流】
土や石が雨水などと一体となって、渓流や斜面を一気に流れ下る現象。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」

土石流
山腹や川底土砂が水と一体となって一気に下流に押し流される現象。台風や大雨、地震が引き金となって起こる。時速20~40キロ程度に達する。予兆として「山鳴りがする」「急に川の水が濁り、流木がまざり始める」「雨が続くのに川の水位が下がる」などが挙げられる。九州は豪雨が多発するうえ、火山灰が堆積(たいせき)するなどしたもろい地盤の所が各地にあり、幾度となく土砂災害が起きている。
(2013-10-28 朝日新聞 朝刊 2社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

どせき‐りゅう〔‐リウ〕【土石流】
長雨や豪雨によって水を含んだ粘土や岩片が、突然一気に山の斜面を流れ下る現象。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

どせきりゅう【土石流 debris flow】
谷の源流部や上流部で,谷底や谷壁斜面に堆積していた大量の岩屑(がんせつ)が,水を含んでそれと混然一体となって一挙に谷や斜面を流下する現象。マス・ムーブメント一種で,その中では最も含水比が高く,流速の大きなものの一つである。土石流中の水は川の水のように土石を流送する媒体として働いているわけではなく,土砂を含んで密度を増して岩塊を浮きやすくし,堆積物のすき間を埋め,重力によって流下する岩屑のいわば潤滑剤としての役割を果たしている。

出典:株式会社平凡社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

土石流
どせきりゅう
debris flow
傾斜の大きな谷筋の川に多量の土砂が供給され,土砂と水が混じり合って混然一体となり,激しい勢いで下流に向けて流れる現象。「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」(土砂災害防止法)では,山腹が崩壊して生じた土石等または渓流の土石等が水と一体となって流下する自然現象と規定され,鉄砲水山津波,泥流などが含まれる。土石流内の水の割合は 10~60%といわれる。地震集中豪雨の際の山崩れ地すべりが原因になる。また,火山噴火によって雪が溶け,土石流となることもある(→火山泥流)。似た現象に粉体流,火砕流があるが,これらは水を含まない。(→斜面崩壊

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

土石流
どせきりゅう
急勾配(きゅうこうばい)の渓流に発生する土砂や石礫(せきれき)と水とが混合して一体となった流れ。流水の作用によって砂礫を輸送するものとは性質がかなり異なる。多量の土石が急激に流下し、強大な破壊力をもつため、家屋の全壊や人命の犠牲を伴うことが多い。日本では豪雨時に毎年どこかで発生しており、社会的にも注目されている。土石流には巨石や砂礫を多く含むものから、泥流を主体とするものまで各種の形態があり、それぞれ流れの特徴を異にする。巨石や砂礫を多く含む土石流は一般に先端部に巨礫や石礫が集まって段波状を呈し、高濃度の土砂流や泥流が後続流として続く。先端部の巨礫による衝撃力は大きな破壊力をもっている。泥流を主体とする土石流では先端部にはかならずしも石礫を有しないが、段波状を呈することが多い。土石流の到達前の流水量は普通非常に少なく、土石流は津波のように押し寄せるので山津波ともいわれる。
 土石流の発生は、勾配が15~30度くらいの渓床に存在する堆積(たいせき)物に、豪雨などにより多量の水が供給されて表面流が生じ堆積物が安定性を失うことによるが、崩壊した土砂礫が引き続いて土石流に発展する場合もある。土石流の発生には短時間の強雨が関係する。土石流は勾配が10度程度以下になると減速、堆積過程に入り、石礫は勾配が10~3度程度の所で停止するが、この付近が土石流による被害が集中する場所である。後続流(土砂流)はさらに流下して堆積し、これまた災害の原因となる。微細土砂を多く含む泥流は、第三紀(新・古)層の地域や活火山地帯に多く発生し、流動性が高く流下速度が速い。土石流の堆積物は大粒径から小粒径まで混合して層状を呈しないのに対して、流水の作用によって輸送される土砂の堆積物では層状を呈するため区別しやすい。実際の土石流では一般に高濃度の土砂流を伴い、両者相まって災害の原因となっている。
 土石流対策として、従来から用いられてきた砂防ダムのほかに、平時の小出水による砂礫は通下させ、土石流による土砂だけを止めるスリットや格子形式の透過型ダムが環境保全と土石流をくいとめる容量の維持という利点から増加している。泥流などに対しては流路工(護岸・床固めなどの工事)や導流工(土石流を安全に流下させて海など安全な場所まで導く渓流保全工事や導流堤など)も有効である。土石流の危険区域は数多く、このような直接的な方法のみでは対応できず、危険区域の予測、発生の予知などに基づく避難予警報も重要であって、国土交通省や地方自治体を中心としてそれらの努力が払われている。[芦田和男・水山高久]
『芦田和男著『河川の土砂災害と対策――流砂・土石流・ダム堆砂・河床変動』(1983・森北出版) ▽大浦ふみ子著『土石流』(1994・光陽出版社) ▽池谷浩著『土石流災害』(岩波新書)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

どせき‐りゅう ‥リウ【土石流】
〘名〙 地表水あるいは地下水が、粘土や岩石片とまじりあって泥水状になり、山の斜面や渓流などに一気に流れ下るもの。多く長雨や豪雨によって生じる。特に、山崩れによるものを山津波という。

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岩石学辞典

土石流

出典:朝倉書店
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