●在庁官人【ざいちょうかんにん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
在庁官人
ざいちょうかんにん
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デジタル大辞泉
ざいちょう‐かんにん〔ザイチヤウクワンニン〕【在庁官人】
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世界大百科事典 第2版
ざいちょうかんじん【在庁官人】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
在庁官人
ざいちょうかんじん
庁官、在庁ともいう。平安中期以降、諸国国衙(こくが)で実務をとった地方役人。律令(りつりょう)本来の国司制においては、守(かみ)以下の四等官が責任を分有し国務にあたることになっていたが、平安中期以降国司官長(守ないし守を欠く場合介(すけ))に権限が集中し、雑任(ぞうにん)国司らの赴任がみられなくなった状況下において、国衙行政の実務は在地の下役人が担うようになった。判官代(はんがんだい)ないし惣(そう)判官代を肩書とすることが多い。従前の郡司層の系譜を引く在地有力層出身の場合が多く、在庁官人という語の史料上の初出は、910年(延喜10)初任国司庁宣である(『朝野群載』22)。国司官長の命を受け、事にあたったが、遙任(ようにん)が一般化してくると、在庁官人らは留守所(るすどころ)に拠(よ)り、国衙行政の全般を取り仕切った。平安後期以降武士化する者が多く、著名なものに坂東平氏がある。
[森田 悌]
『吉村茂樹著『国司制度崩壊に関する研究』(1957・東京大学出版会)』▽『竹内理三著『律令制と貴族政権』(1958・御茶の水書房)』▽『竹内理三著『武士の登場』(1965・中央公論社)』
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精選版 日本国語大辞典
ざいちょう‐かんにん ザイチャウクヮンニン【在庁官人】
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旺文社日本史事典 三訂版
在庁官人
ざいちょうかんじん
遙任 (ようにん) の際,国司は在京して任国には目代を派遣し,その下に在庁官人を置いて事務を委任した。多くは地方豪族が任命され世襲し,しだいに武士化していった。その役所を留守所とも呼ぶ。
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