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在郷軍人【ざいごうぐんじん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

在郷軍人
ざいごうぐんじん
veteran
現役として軍務に服していない軍人。日本では第2次世界大戦が終るまで,予備役,後備役,退役人をいった。 1907年に約 800人をもって東京神田区在郷軍人団が結成されたのが,日本最初の在郷軍人の親睦,修養団体である。 10年には全国的な帝国在郷軍人会が結成され,36年には勅令をもって陸海軍の公的機関となった。第2次世界大戦後,56年に旧陸海軍人の親睦,修養団体として社団法人日本郷友連盟が設立された。郷友連政治連盟という政治活動のための組織をもっている。アメリカでは,初めは戦争に参加した退役将兵をさしたが,第2次世界大戦以後はすべての除隊者を意味するようになり,60年代のアメリカでは全人口のうち8分の1にあたる 2200万人が該当した。アメリカの在郷軍人会は,三十数団体あり,除隊者の利益擁護,反共主義の推進など,圧力団体としても有名である。またジュネーブには世界在郷軍人会本部がおかれている。

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デジタル大辞泉

ざいごう‐ぐんじん〔ザイガウ‐〕【在郷軍人】
平時は民間生業に就いているが、戦時には必要に応じて召集され国防のに就く予備役・後備役などの軍人。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ざいごうぐんじん【在郷軍人 ex‐soldier】
一般に現役として軍に属していない軍人をいい,予備役,後備役,帰休兵,退役軍人などがそれにあたる。在郷軍人は平時民間にあって生業についているが,戦時あるいは事変などに際して必要に応じて召集される義務を負っている。近代国家において在郷軍人は二重の意味で重要な役割を果たしてきた。第1に,国家財政節約になった。規模の拡大した近代戦に備えて,国家が常時巨大な常備軍を維持することは財政上不可能である。そのため必要に応じて召集できる在郷軍人の存在意義は大きい。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

在郷軍人
ざいごうぐんじん

日本軍隊の徴兵制度において予備兵力保有のために設けられた制度。兵営で一定期間訓練された者が、除隊後に予備役に編入され、帰郷後も有事の際には召集できるように設けられたものである。具体的には兵役区分としての予備役、後備役および補充兵役と国民兵役にある者を通称した。この通称は、「在郷(予備後備)兵」などの呼称とともに、1886年(明治19)の陸軍召集条例制定前後から、帰郷兵の人事異動や集会、教育と召集などの監視、監督に関する地方行政機関の通牒(つうちょう)、訓令などにみえるようになり、日清(にっしん)戦争(1894~95)後にしだいに一般に流布するようになった。

 在郷軍人は、連隊区司令部や市町村役場兵事係から日常的な監視を受け、平時には、勤務演習(軍隊教育の復習)と簡閲点呼(人事異動などの査閲のために便宜の指定地に集合し、点呼を受ける)などの義務を課せられた。各地の在郷軍人は、1880年代後半から、地方行政機関の指導と援助のもとに、召集準備や軍隊教育の復習などを目的にして自己の団体を組織した。これらの団体は「在郷軍人団(会)」などの名称をもち、日清戦争後には自力でその設立と運営を目ざすようになったが、日露戦争後には、政治的勢力として成長した軍部によって統合され、1910年(明治43)11月に帝国在郷軍人会が設立された。これは軍隊教育の復習や相互扶助などを目的にしたが、軍の政治的手足として国民に対する教化や統制の役割を果たしていった。

[遠藤芳信]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ざいごう‐ぐんじん ザイガウ‥【在郷軍人】
〘名〙 平時は主に郷里で生業についているが、戦時や事変の際には必要に応じて召集され国防の任務についた、予備役(えき)、後備役、帰休兵、退役軍人などをいう。在郷兵。〔陸軍召集条例(明治三二年)(1899)〕

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