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地価税【ちかぜい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

地価税
ちかぜい
land value tax
土地保有税ともいわれる。土地の保有に対して課される国税。土地に対する適正かつ公平な税負担の確保をはかりつつ,土地の資産としての有利性を縮減して土地投機を抑制し,遊休不動産の流動化をはかるため,1991年の税制改正で創設,1992年より施行された (地価税法=平成3年法律 69号) 。納税義務者は,国内にある土地および借地権などを有する個人または法人で,その年の1月1日の課税時期に所有する土地などが課税の対象となり,学校法人や宗教法人,病院や福祉施設など,一定の公益的な用途に供されている土地,1000m2以下の居住用の土地,1m2あたり3万円以下の土地などについては非課税とされる。地価税の申告・納付は,その年の 10月1日から 31日までに申告して地価税のの2分の1を納付し,残りを翌年3月 31日までに納付する。税率を 0.3%と低くしたことや基礎控除を 10億円と高く設定したこと,さらに資産運用として購入するマンションなども非課税になるなど,当初からその実効性に疑問があった。その一方,産業界からはバブル崩壊後の企業収益の悪化と不動産市況の下落のなかで,地価税の廃止もしくは,経過措置として初年度 1992年度に適用した 0.2%の軽減率への引き下げなど,緩和を求める声が強まった。5年ごとの見直しが明記されていることと,特に地価の高い大都市部を盤とする百貨店やホテルなどからの税負担軽減要望が強いことから,1996年度の税制改正で,税率が 0.15%に下げられた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ちか‐ぜい【地価税】
土地の保有コストを引き上げて土地投機を抑制し、土地の有効利用を図るために設けられた国税。土地の相続税価額に一定の税率をかけて課税するが、農地・公共的用地や基準面積内の住宅用地は原則として非課税。平成4年(1992)施行。バブル経済の崩壊による地価の下落と経済の低迷を理由に、平成10年度(1998)以降は課税を停止。→路線価

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ちかぜい【地価税】
法人および個人の保有する土地等(土地および借地権等)を対象として毎年課される国税で,1991年に地価税法の制定によって導入された(課税は92年から行われた)。バブルによる地価の高騰を抑制して,地価の鎮静化と安定を図ることと,土地保有の有無および多寡による資産格差を是正することを目的としている。法人および個人が1月1日において所有している土地等を名寄せし,その価格の合計額から基礎控除を行い,それに税率を適用して税額を算出する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ちかぜい【地価税】
地価税法(1991年制定)により、個人・法人の所有する一定の土地や借地権・地上権等についてその価額を基に課される国税。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

地価税
ちかぜい
1992年(平成4)1月に導入された国税の一つ。経常的資産税の性格を有し、各種資産のなかでも土地等のみを対象として、毎年度その価額に比例税率で課税する税である。地価の異常な上昇の抑制をはじめとした特定政策目的達成の手段の性格も強い。
 納税義務者は、国内にある土地および借地権等を有する個人および法人である。課税時期である1月1日(午前零時)において有する土地等の価額の合計額から基礎控除額を控除した残額を課税標準として、1000分の1.5の税率を乗じて計算した額が地価税額となる(1996年度税制改正によって従来の0.3%から半減)。土地等のすべてが課税対象となるわけではなく、公共法人や公益法人等の有する土地等、自然・国土保全等、医療・社会福祉等などの一定の公益的な用途に供されている土地等、一定の条件の住宅の敷地、1平方メートル当りの評価額(更地価額)が3万円以下の土地は非課税とされる。住宅の敷地についての非課税対象は、1000平方メートル以下の部分に限り、自己が所有し居住している住宅や他人に貸し付けられている住宅の敷地である。
 課税対象とされる土地等についても基礎控除額として次の(1)と(2)のいずれか多いほうの金額を選択できる(97年から)。(1)定額控除 資本金等が10億円超の法人(保険会社を含む)に対しては5億円、資本金等が1億円超10億円以下の法人に対しては8億円、上記以外の法人および個人に対しては15億円か、(2)面積比例控除 1平方メートル当りの評価額(更地価額)が3万円を超える土地(非課税分を除く)の面積×3万円。
 なお1998年度税制改正で、景気対策の一環として当分の間地価税の適用を停止することになった。[林 正寿]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ちか‐ぜい【地価税】
〘名〙 平成四年(一九九二)一月に施行された地価税法に基づいて、個人・法人の所有する土地に課される国税。異常な地価上昇を抑える目的を持つ。

出典:精選版 日本国語大辞典
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