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地域社会学【ちいきしゃかいがく】

日本大百科全書(ニッポニカ)

地域社会学
ちいきしゃかいがく
社会学の一分野。人間の社会生活では、一つの市町村またはその一部といった比較的小範囲の地域別になんらかの完結性をもつ単位社会、すなわち地域社会が形成されているとみて、その研究を専門領域とする。農村社会学と都市社会学に二分されていたこともあったが、都市と農村の区分が不明確になるにつれ、両方にまたがるものとしてしだいにこの名称が使われるようになった。調査方法は現地実態調査によることが多い。研究内容は、完結性という前提を踏まえて、政治、経済、文化、家族、階層などの諸側面とその相互関連を扱うとか、対象地域で問題となる面に焦点を集約させるなど多様であるが、いずれも小範囲の地域であるだけに精密な観察と分析が可能という利点が生かされる。反面、都市化時代の今日では完結性という前提に検討を要するようになり、地域の問題を扱うとしても、ルポルタージュの亜流に終わる危険もはらんでいる。[中村八朗]
『高橋勇悦他編『テキストブック社会学(5) 地域社会』(1977・有斐閣)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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