●地子【じし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
地子
じし
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デジタル大辞泉
じ‐し〔ヂ‐〕【地子】
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ち‐し【地子】
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世界大百科事典 第2版
じし【地子】
[古代,中世]
古代律令国家の土地国有制の下では,田地は輸租田,不輸租田,輸地子田に区別されていた。《延喜式》主税式の定めるところでは,位田・職田(しきでん)・国造田・采女(うねめ)田・膂力婦女田・賜田等の未授の間,および遥授国司公廨田(くがいでん)・没官田・出家得度田・逃亡除帳口分田・乗田(じようでん)が輸地子田とされている。
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ぢし【地子】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
地子
じし
田畑などの耕地、および屋敷などの賃貸料として課せられるもので、律令制(りつりょうせい)以来、1873年(明治6)の地租改正に至るまで行われた前近代的地代の一つ。時代により内容、性格に変化がある。律令制下では公田(こうでん)(口分田(くぶんでん)を班給した残りの田地=乗田(じょうでん)や、寺神田など)は、1年を期限として農民に小作させることを許し、春の耕種前に賃貸料として官に納めるものを賃(ちん)といい、秋の収穫時に出す場合を租(そ)と称し、この賃租の料米を地子と称した。いずれも収穫の5分の1が定額であった。8世紀にはこのような公田で賃租を行い地子を給する田地を輸地子田(ゆじしでん)とよび、『延喜式(えんぎしき)』では、位田(いでん)、職田(しきでん)、国造田(こくぞうでん)など数種の田地が指定された。畑地は律令制では租徴収の対象に入らなかったが、719年(養老3)に地子粟反別3升を収取することが定められ、麦、大豆、ソバなどで徴収された。また在地の私領主が私領の農民から請作(うけさく)料として、反別1~3斗ぐらいの米を徴取することが慣例化し、荘園(しょうえん)年貢、地子と区別してこれを加地子(かじし)とよんだ。14世紀以降では市街地の宅地税を屋地子(やじし)といい、銭貨で徴収したので地子銭(じしせん)と称したが、戦国期以来、地子はほとんど宅地に課するものに限られるようになった。
[島田次郎]
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精選版 日本国語大辞典
じ‐し ヂ‥【地子】
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じっ‐こ ヂッ‥【地子】
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ち‐し【地子】
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旺文社日本史事典 三訂版
地子
ちし
「じし」とも読む。律令制下では,公田を公民に貸与して得る賃租料のこと。荘園制のもとでは,畑や屋敷など田以外の土地に課せられる賦課をいう。荘園領主に納めるのを本地子,作人が名主(地主)に納めるのを加地子といった。近世においては,おもに市街地に課せられる租税で,一般に銀および銭納であった。地方によっては,小作料を地子と称した。
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地子
じし
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