@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

地盤【ジバン】

デジタル大辞泉

じ‐ばん〔ヂ‐〕【地盤】
地面。地殻の表層部。「地盤がゆるい」
建造物・工作物などを据える基礎となる土地。土台。「家の地盤を固める」
活動するための足場。勢力範囲。根拠地。「組織の確固たる地盤を築く」
選挙で、その議員を支持し投票する有権者の多い地域。また、後援会などの支持組織。「看板」「鞄(かばん)」と合わせて「三ばん」という。
物事が成り立つ基礎となるもの。「思想の形成される地盤

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じばん【地盤 soil】
土で占められている地殻表層部,すなわち地表から岩石の表層部までの部分を指すこともあるが,一般には各種構造物の基礎として重要な働きをしている,地表面からある深さまでの土層部分をいう場合が多い。【木村

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

じばん【地盤】
地殻の表層部、地表からある深さまでの土層または地層。ちばん。 雨のため-がゆるむ
(自然の大地に対して)施設・建造物などを支える基礎となる土地。 -を固める
活動のための足場や勢力範囲。ちばん。 広い-を有する 農村部に-を築く

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

地盤
じばん
soilground
明確な定義はないが、慣用的にはおもに建設工学的な立場から構造物を支持する地殻表層部の地層をいう。地質学的には、その地盤のできた年代別に古生層、中生層、第三紀層、洪積層、沖積層などに分類される。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

地盤の構成

地盤は土または岩石から構成される。一般の概念からいえば、軟らかく粒子の結合の弱いものを土といい、硬く鉱物粒子が固結されているものを岩石という。岩盤は、火成岩、変成岩および地質年代で第三紀層以前に属する堆積(たいせき)岩の硬い岩層よりなる地盤と、固結度がやや低い軟岩層よりなる地盤とに大別される。構造物基礎地盤としては一般に問題が少なく、ダム、長大橋の橋脚、原子炉圧力容器といった大型構造物の基礎は岩盤につけるのを原則としている。工学的には、地耐力よりも地すべりや断層などや、切取り斜面の安定やトンネル掘削の難易などが問題となる。土層は、洪積層の固結度の低いほとんどの部分と、沖積層および岩層の風化土から構成され、通常地表面下数十メートルまでの深さの浅い部分に存在する。一般の土木建造物、建築物の大半が立地している地盤である。掘削したり構造物の重量が加わると多少とも沈下、変化あるいは破壊を生じ、地下水を汲(く)み上げると地盤沈下を生じるなど工学上問題が多い地盤である。土質工学的には、土の粒度組成により粘性土地盤、砂質土地盤、および砂礫(されき)地盤に大別される。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

沖積地盤

沖積層は1万年前以降に主として水成堆積によって形成された地層で、河川または海流により土砂が堆積したり、植物性の腐朽土が集積したもので、平野のほとんど大部分を構成している。これらの沖積地盤は新しい時代の生成によるものであるため、一般に自重による圧力以外の荷重を受けた経歴がないので強度が小さく、圧縮性も大きい。通常、大型構造物の支持層としては不適で、沖積層の下の洪積層や第三紀層などの堅硬な基盤に基礎を根入れし支持させるのが普通である。とくに軟弱な粘性土地盤では、構造物の不同沈下、ネガティブフリクションnegative friction(負の摩擦)による基礎杭(くい)の障害、広範囲な地盤沈下などを生じることがあり、構造物の設計・施工上特段の配慮が必要である。また、緩い砂地盤では地震時に液状化現象を生じ、支持力が著しく低下して建造物に被害を与えることがある。沖積層のうち、海浜砂州や大河川の下流内湾に臨む三角州などの表層部に堆積した砂層にこの種のものが多い。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

洪積地盤

洪積層は地質学的には200万年前以降の地層で、段丘、台地、丘陵地および沖積層下に分布している。海成層、河成層および火山性堆積土層があり、砂礫、シルト、粘土、火山灰土などよりなる。洪積地盤は沖積地盤よりその生成時期が古いため、一般に沖積土に比し固結度が高い。すなわち砂層は締まっており、粘土層は固結し、かつ多くの場合先行荷重を受けており、載荷重による圧密沈下量は小さい。洪積層は沖積層に比べて基礎地盤としては一般に良好である。なお、火山灰土は風化や破壊を受けていない自然地盤ではかなりの強度を有するが、こね返すと強度が著しく低下し土工材料としては好ましくない性質をもっている。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

地盤調査

地盤調査では、地質構成、各地層の工学的性質(剪断(せんだん)特性、変形特性など)、地下水の性状などを明らかにして構造物の設計・施工に必要な資料を得る。調査の方法には、現地踏査による観察、物理探査、ボーリング調査、標準貫入試験、平板載荷試験、および標本抽出した試料を用いた各種の室内試験などがある。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じ‐ばん ヂ‥【地盤】
〘名〙
① 大地の表面。地殻。〔運歩色葉(1548)〕
※断橋(1911)〈岩野泡鳴〉九「早く大排水工事をやって、地盤を乾したら、国家の為めに多大の開墾地が出来ること」
② 物を載せる台。また、したぐみ。
※源平盛衰記(14C前)四六「瑪瑙の地盤(チバン)に、紺瑠璃を以て伽羅陀山をたたみ」
③ 建造物や工作物などの基礎。ものをささえる土台。
※井蛙抄(1362‐64頃)六「塔をば上より組むことなし。地盤より組みあぐるやうに、下句よりよむ」
④ 物事の根底をなすもの。基本。
※毎月抄(1219)「得たる躰を地盤として、正位によみすゑて」
⑤ 活動するための足場。根拠地。また、勢力範囲。
※上井覚兼日記‐天正一三年(1585)一二月一六日「境目へ此節人数可被指出事無益之由候条、御地盤者大方聞得候」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「故郷に帰って地盤を造ると云ふ者」
⑥ 人の活動のもとになる、体力や精神力。
※実隆公記‐長享二年(1488)九月一三日「令脉、風気聊相如、地盤無力以外之由」
⑦ (比喩的に) 気持、考えなどのよりどころ。
※それから(1909)〈夏目漱石〉一「論理の地盤(ヂバン)を竪に切り下げた坑道などへはてんから足も踏み込めない」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

地盤」の用語解説はコトバンクが提供しています。

地盤の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation