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地震断層【じしんだんそう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

地震断層
じしんだんそう
earthquake fault
地震によって地表に出現した断層。大きな地震が比較的浅い場所で発生した場合に生じることが多い。既存の断層が地震と同時にずれを起こす場合が多く,その地震によって新たに地盤割れ目が入り,ずれが生じることは少ない。地下での岩石のずれが地表にまで及んだ場合が多いが,ときには地震動によって二次的に発生することもある。地表地震断層ともいい,地下に存在すると考えられる地震の原因となった震源断層と区別する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

地震断層
震源の浅い大地震では数kmから数百kmもの断層が地表に現れることがあり、地震断層と呼ばれる。地震の直接原因である断層のずれが地表に及んだものが多い。地震の影響で2次的に動いた断層もある。大半の地震断層は、既存の活断層が再びずれ動いたものと考えられる。地割れは、地震断層に伴うものもあるが、多くは強い地震動による表土層の地滑り盛り土亀裂など、岩盤には達しない表層現象である。
(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

じしん‐だんそう〔ヂシン‐〕【地震断層】
地震に伴って地表に現れた断層濃尾地震による根尾谷断層北伊豆地震による丹那断層兵庫県南部地震による野島断層など。地表地震断層。地表断層。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

じしんだんそう【地震断層】
地震のときに地表に変位(食違い)の現れた記録のある断層をいう。ふつう地盤の良否には関係なく連続的に現れるもので,軟弱な地盤や斜面にだけ見られる地割れや陥没などは,地震断層とはいわない。垂直変位の大きな地震断層は,しばしば断層崖をつくる。横ずれの変位が卓越すると,道路やうねなどを屈曲させるほか,断層自体の一般方向とは交して規則的に並んだ亀裂群として現れることも多い。変位が小さかったり,軟らかい地層が厚いところでは,緩やかな地表のたわみとして見られたり,なかには地震後の測量ではじめて変位したことのわかった例(福井断層)もある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

地震断層
じしんだんそう

地震に伴って地表に現れた断層のこと。地震は地下で断層がずれ動いて発生するが、地震断層の大部分は、その断層(震源断層という)の一部が地表まで達したものである。そのほか、大地震の振動や地下でのずれのために地表付近の岩盤に二次的に生じた断層もある。後者は一般に小規模である。

 概して地震の規模が大きいほど、地震断層の長さやずれの量が大きい。日本の内陸の地震の場合、地震断層は地震がマグニチュード7~8のときに出現し、その長さは20~80キロメートル、ずれの量は1~8メートルくらいである。

 明治以降の大地震で出現した顕著な地震断層としては、根尾谷(ねおだに)断層(濃尾(のうび)地震、1891年)、千屋(せんや)断層(陸羽(りくう)地震、1896年)、郷村(ごうむら)断層(北丹後地震、1927年)、丹那(たんな)断層(北伊豆地震、1930年)、鹿野(しかの)断層(鳥取地震、1943年)、深溝(ふこうず)断層(三河地震、1945年)、石廊崎(いろうざき)断層(伊豆半島沖地震、1974年)、野島断層(兵庫県南部地震、1995年)などがある。

[松田時彦]

『佐藤良輔編著『日本の地震断層パラメター・ハンドブック』(1989・鹿島出版会)』『中田高・岡田篤正編『野島断層――写真と解説 兵庫県南部地震の地震断層』(1999・東京大学出版会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じしん‐だんそう ヂシン‥【地震断層】
〘名〙 大地震によって地表に現われた断層。ふつう活断層に沿って生じる。明治二四年(一八九一)濃尾地震の際の根尾谷断層、昭和二年(一九二七)北丹後地震の際の郷村(ごうむら)断層など。

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