●垂直【すいちょく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
垂直
すいちょく
perpendicularity
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デジタル大辞泉
すい‐ちょく【垂直】
1 まっすぐに垂れ下がること。また、そのさま。「
2 水平面・地平面に対して直角の方向を示すこと。また、そのさま。「がけが
3 数学で、直線と直線、直線と平面、平面と平面とが直角に交わること。
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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版
すいちょく【垂直 perpendicular】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
垂直
すいちょく
同一平面上の2直線が交わってできる角が直角であるとき、2直線は垂直であるという。点Aを通って直線lに垂直な直線がlと交わる点をHとするとき、線分AHをAからlへ下ろした垂線といい、Hを垂線の足、線分AHの長さを垂線の長さという。このAHは、Aからlに至る線のなかで長さのもっとも短いものである。
空間での垂直を次のように定義する。
〔1〕2直線の垂直 2直線l、l′に対し、点Oを通ってそれぞれに平行に引いた2直線が垂直であるとき、lとl′は垂直であるといい、l⊥l′と書く。点Aとこれを通らない直線lがあるとき、Aを通ってlに垂直に交わる直線を引き、その交点をHとするとき、AHをAからlに下ろした垂線という。
〔2〕直線と平面の垂直 直線hが平面α上のすべての直線に垂直のとき、hはαに垂直であるといい、h⊥αと書く。直線hが、平面α上にあって平行でない2直線に垂直のとき、hはαに垂直である。平面α上にない点Aを通ってαに垂直な直線がαと交わる点をHとするとき、線分AHをAからαへ下ろした垂線といい、Hを垂線の足という。垂線AHは、Aからα上の点に至る線のなかで、長さのもっとも短いものである。
〔3〕2平面の垂直 2平面α、βのつくる角が直角のとき、αとβは垂直であるといい、α⊥βと書く。これは、α、βの交線上の点を通って、各平面上で交線に引いた垂線が垂直になっている場合である。直線hが平面αに垂直のとき、hを含む平面はαに垂直である。
[栗田 稔]
三垂線の定理
平面α上にない点A、α上の直線l、l上の点K、α上の点Hについて次の定理が成り立つ。これらが三垂線の定理である((1)だけを三垂線の定理、(2)(3)をその逆ということもある)。
(1)直線AH⊥α, HK⊥lならばAK⊥l
(2)直線AH⊥α, AK⊥lならばHK⊥l
(3)AH⊥HK, HK⊥l, AK⊥lならばAH⊥α
[栗田 稔]
座標と垂直
(1)平面上で直角座標を考えるとき、直角成分が(a1, a2), (b1, b2)である二つのベクトルが垂直であるための条件はa1b1+a2b2=0である。また、2直線
y=m1x+k1, y=m2x+k2
が垂直であるための条件はm1m2=-1である。
(2)空間で直角座標を考えるとき、直角成分が(a1, a2, a3), (b1, b2, b3)の二つのベクトルが垂直であるための条件は
a1b1+a2b2+a3b3=0
である。また、平面
ax+by+cz+d=0
については、(a, b, c)はこの平面に垂直なベクトルの直角成分で、2平面
ax+by+cz+d=0, a′x+b′y+c′z+d′=0
が垂直になるための条件は
aa′+bb′+cc′=0
である。
[栗田 稔]
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精選版 日本国語大辞典
すい‐ちょく【垂直】
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