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基礎代謝【きそたいしゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

基礎代謝
きそたいしゃ
basal metabolism; BM
生命維持に必要な代謝の基本,たとえば早朝空腹時,目はさめているが心身とも安静の状態での代謝量を基礎代謝量という。人種,風土,体格質,年齢,性,健康状態などにより差があるが,その人の体表面積 1m2につき,1時間あたりの数字で,日本人健康男子 20~49歳では 36.0~37.0kcal,女子ではこれより 10~15%低く 32.5~34.0kcal,乳児 (男) で 58.0~59.0kcal,6~10歳で 52.0~53.5kcal程度である。測定には一般に間接法が用いられ,呼吸による酸素消費量を測定し,これより熱生産量を算出する。実測値と標準値を比較して基礎代謝率 BMR (basal metabolic rate) を求める。 BMR=〔 (測定値-正常値) ÷正常値〕× 100。 BMRが増加 (15%以上) する疾患には甲状腺機能亢進症,本態性高血圧症,白血病,多血症など,減少 (15%以下) する疾患には甲状腺機能低下症,副腎皮質機能低下症,下垂体機能低下症,浮腫,重症貧血,栄養失調などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

きそ‐たいしゃ【基礎代謝】
生命を維持するために必要な最小エネルギー。基礎代謝量は成人で1日1200~1500キロカロリー、1日の消費エネルギーの6割から7割とされる。BM(basal metabolism)。
[補説]人間の1日の総エネルギー消費は、大きく基礎代謝、生活活動代謝食事誘発性熱産生の三つで構成される。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

基礎代謝
 運動をせずに安静にした状態で消費されるエネルギー.その量が基礎代謝量.

出典:朝倉書店
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生活習慣病用語辞典

基礎代謝
体をまったく動かさずに横たわっていても、呼吸や心臓を動かすなど、生命活動を保つために最低限必要な代謝のことをいいます。そのエネルギー量を、基礎代謝量といいます。

出典:あなたの健康をサポート QUPiO(クピオ)
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世界大百科事典 第2版

きそたいしゃ【基礎代謝 basal metabolism】
人体のエネルギー代謝速度は,人体の状態,すなわち食物消化や筋運動などによって左右されるのみではなく,環境温度などの外的条件の影響も受けるが,これらをできるだけ取り除いたときの覚醒時の代謝を基礎代謝という。これ以下の代謝速度では,正常な状態で生命を維持することができない。基礎代謝は人体の最低代謝ではない。睡眠時の代謝は基礎代謝より6~8%低い。代謝の測定は通常,一定時間に消費した酸素と排出した二酸化炭素の量および尿中窒素量から算出されるが,基礎代謝測定時の具体的条件は次のとおりである。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きそたいしゃ【基礎代謝】
安静状態で行われる代謝。そのとき、体から放出される熱量は日本人の成人で一日1200~1400キロカロリー。 BM 。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

基礎代謝
きそたいしゃ
basal metabolism
目を覚ました状態で絶対安静を保っているとき(基礎代謝状態)の代謝をいい、そのときに個体が消費するエネルギー量(熱量)を基礎代謝量という。基礎エネルギー消費basal energy expenditure(BEE)と同義である。体は、正常な機能と身体的活動を維持するため、また、成長および障害を受けた組織の修復のためにエネルギーを必要としている。エネルギーは食物中のタンパク質、脂肪、炭水化物およびアルコールの酸化によって供給されている。1グラムのタンパク質と炭水化物から4キロカロリー、脂肪から9キロカロリー、そしてアルコールから7キロカロリーが供給される。健康な大人では、エネルギー消費は主として三つの因子(1)BEE、(2)食事の熱効果thermic effect of food(TEF)、(3)肉体的活動physical activityで決定される。
 基礎代謝量を測定するときの条件としては、少なくとも食後12時間経過していること、十分な睡眠がとれていること、起床後、精神的にも肉体的にも強い負荷がかかっていないこと、測定前30分間は横臥(おうが)していること、測定時の室温が15~25℃であること、が必要である。
 生体の代謝とは、個体の全細胞におけるすべての化学反応、すなわち物質代謝とエネルギー代謝をさし、代謝量とは一定時間内に全化学反応によって遊離される総熱量をいうが、基礎代謝量は通常、呼吸による酸素消費量と二酸化炭素排出量から計算される。
 基礎代謝量〔kcal〕=3.941×酸素消費量〔L〕
  +1.106×二酸化炭素排出量〔L〕
 成人1日の基礎代謝量は、日本人1200~1400キロカロリー、白人1500~2000キロカロリーである。この基礎代謝量には、心筋や呼吸筋をはじめ、消化管や血管の平滑筋などの力学的仕事のほか、肝臓、膵臓(すいぞう)、甲状腺(せん)、唾液(だえき)腺、下垂体、腎臓(じんぞう)、副腎などの分泌のために使われるエネルギーも含まれている。また、基礎代謝量は体表面積に比例するので、体表面積1平方メートル当り1時間当りの熱量で示される。一般にヒトのような恒温動物では、単位体表面積当りの基礎代謝量は、年齢、性が同じであれば一定している。これに影響を与える因子は、甲状腺ホルモン、精神的緊張による交感神経刺激、男性ホルモン、成長ホルモン、発熱、季節、栄養状態悪化などである。ヒトでは1歳児の場合、単位体表面積当りの基礎代謝量は80歳の老人の約2倍である。
 なお、基礎代謝量は体表面積、年齢、性別によって異なるので、年齢と性に応じた標準値が決められており、実測値のその標準値に対する比率、つまり偏差を基礎代謝率basal metabolic rate(BMR)という。10%以内の偏差は正常とされる。すなわち、BMRには個体差があるが、年齢、体重、性が同じグループで測定すると、正常人の85%は平均値の10%の誤差のなかにある。したがって、基礎代謝率(BMR)の測定は、個体の代謝量を示すための有効な方法である。また、同一成人でのその変化は5~10%を超えないこともわかっている。プラス10%以上の場合を基礎代謝亢進(こうしん)、マイナス10%以下を基礎代謝低下という。チロキシン、カフェイン、アドレナリンは基礎代謝を亢進させ、モルヒネ、バルビタール、ヨウ素は低下させる。また、亢進させる病気には、甲状腺・下垂体・副腎の各機能亢進症をはじめ、本態性高血圧症、心不全、腎不全、白血病、多血症、発熱病があり、低下させる病気には、粘液水腫(すいしゅ)などの甲状腺機能低下症、シモンズ病などの下垂体機能低下症、アジソン病などの副腎機能低下症のほか、糖尿病などによる低栄養状態をはじめ、重症貧血、自律神経失調症、統合失調症(精神分裂病)などがある。
 一方、患者を低体温にすれば基礎代謝量も少なくてすむので、脳外科などでは手術に利用することがある。
 栄養面からみると基礎代謝は、エネルギー所要量算定の基本としてその1日量が算出されている。厚生労働省から発表されている日本人の栄養所要量(「食事摂取基準」2010年)によると基礎代謝量は、基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×基礎体重(kg)として算定する。[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きそ‐たいしゃ【基礎代謝】
〘名〙 生物体が生命を維持していくのに必要な最小限度の代謝。その量を基礎代謝量といい、単位時間あたり体から放出される熱量で測定する。

出典:精選版 日本国語大辞典
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