●基質【きしつ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
基質
きしつ
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デジタル大辞泉
き‐しつ【基質】
㋐酵素の作用を受けて化学反応を起こす物質。アミラーゼが作用するでんぷんなど。
㋑代謝の出発物質。
2 複合した構造の基盤となる部分。
㋐細胞間にある物質。細胞間質。礎質。
㋑染色糸を取り巻く物質。染色体基質。
㋒細胞質内でゴルジ体・ミトコンドリアなどの構造物の間を埋めているもの。細胞質基質。
出典:小学館
監修:松村明
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岩石学辞典
基質
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栄養・生化学辞典
基質
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世界大百科事典 第2版
きしつ【基質】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
基質
きしつ
一般に酵素の作用を受けて化学反応をおこす物質をさす場合が多い。たとえばデンプンはアミラーゼの基質であり、尿素はウレアーゼの、またリボ核酸(RNA)はリボヌクレアーゼ(RNase)のそれぞれ基質である。酵素反応においては、各酵素分子が特定の基質分子の構造を認識して作用を及ぼす、基質に関する選択性を示す。これを酵素の基質特異性というが、酵素の名称の多くがその代表的な基質の名をつけて命名されているのは、基質特異性が酵素の大きな特徴であることによる。この基質特異性は、酵素によりきわめて高いものから低いものまでいろいろある。このような酵素と基質の関係は、鍵(かぎ)と鍵穴との関係に例えられる。「鍵と鍵穴説」(Emil・H・フィッシャー)は基本的には正しいが、両者の関係は固定的ではなく、相互にコンホメーション(立体配座)の変化を引き起こすことにより触媒作用を促進するという誘導適合モデル(コシュランドD. E. Koshland, Jr.)で説明されている。
なお、代謝の出発物質を基質とよぶこともある。ある微生物の呼吸基質とか、発酵基質といった使われ方をする。また、染色体基質や細胞質基質(サイトゾル)をさす場合もある。
[飯島道子]
『広海啓太郎著『酵素反応』(1991・岩波書店)』▽『中村隆雄著『酵素キネティクス』(1993・学会出版センター)』▽『一島英治著『酵素の化学』(1995・朝倉書店)』▽『石川春律他編『岩波講座 現代医学の基礎2 分子・細胞の生物学2』(2000・岩波書店)』▽『藤本大三郎著『酵素反応のしくみ――現代化学の最大の謎をさぐる』(講談社ブルーバックス)』▽『R・K・マレー他著、上代淑人・清水孝雄監訳『ハーパー生化学』原書28版(2011・丸善)』
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精選版 日本国語大辞典
き‐しつ【基質】
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化学辞典 第2版
基質
キシツ
substrate
【Ⅰ】酵素反応で化学変化を受ける物質のこと.酵素にとって基質分子の立体構造は厳密に規定されている.たとえば,L-アスパラギナーゼの基質はL-アスパラギンである.基質には酵素が生体中において本来の機能を果たしているときの基質,いわゆる天然基質と,酵素の研究に際し,酵素活性測定用に合成された合成基質とがある.【Ⅱ】有機化学反応で,試薬によって反応を受ける物質のこと.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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