●堆肥【たいひ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
堆肥
たいひ
compost
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デジタル大辞泉
たい‐ひ【堆肥】
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世界大百科事典 第2版
たいひ【堆肥 compost】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
堆肥
たいひ
かつては藁(わら)、落ち葉、塵芥(じんかい)、野草などを堆積し自然に発酵させて生産したものを堆肥、積み肥(ごえ)といい、家畜の糞尿(ふんにょう)と敷き料(藁、おがくずなど)を堆積腐熟させたものを厩肥(きゅうひ)とよび、両者は明確に区別されていたが、実際には両者は類似しており、またその生産の過程から両者をはっきりと区別することがむずかしい場合が多く、原料の違いによらず有機資材を堆積し、よく腐熟させたものを堆肥とよぶことが多い。本来の堆肥には、普通堆肥(水積堆肥)と、これに腐熟を速めるために硫安や石灰窒素などの窒素源を加えてつくられる速成堆肥がある。堆肥に含まれる肥料成分は一定していないが、窒素0.30~0.65%、リン酸0.04~0.28%、カリ(カリウム)0.38~1.38%、その他ケイ酸、石灰、苦土および多種類の微量要素を含んでいる。播種(はしゅ)や移植前に元肥として施用される。施用量は10アールにつき30キログラム程度が標準である。堆肥の効果は施用年の効果よりも累積効果が大きいので、毎年施用する必要がある。また、堆肥は肥料としてだけではなく、土壌を軟らかくし植物の根の張りをよくしたり、土壌中の微生物の活動を促して植物に好影響を与えるなど、土壌改良剤としての効果がとくに大きい。なお、2011年(平成23)の東日本大震災の際に発生した福島第一原子力発電所の事故により、17都県で堆肥の施用、生産、流通が自粛され、その後、堆肥1キログラム当りの放射性セシウムの暫定許容値(400ベクレル)が新たに設けられた。
[小山雄生]
『松崎敏英著『土と堆肥と有機物』(1992・家の光協会)』▽『河田弘著『バーク(樹皮)堆肥――製造・利用の理論と実際』(2000・博友社)』▽『藤原俊六郎著『堆肥のつくり方・使い方――原理から実際まで』(2003・農山漁村文化協会)』▽『日本土壌協会編・刊『堆肥施用の現状と利用促進』(2003)』
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精選版 日本国語大辞典
たい‐ひ【堆肥】
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