●堪能【カンノウ】
デジタル大辞泉
かん‐のう【堪能】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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たん‐のう【▽堪能】

1 十分に満足すること。「おいしい料理を
2 気が済むこと。納得すること。
「せめてのことに様子を語り、―させて給(た)べかし」〈浄・五枚羽子板〉


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精選版 日本国語大辞典
かん‐のう【堪能】
〘名〙
① 仏語。よくものに堪える能力。〔大乗起信論〕
② (形動) (転じて)才能にすぐれ、その道に深く通じていること。また、その人。上手(じょうず)。→堪能(たんのう)。
※三代格‐三・承和四年(837)八月五日「但其僧不レ限二年臘一選二堪能者一」
※浄瑠璃・新うすゆき物語(1741)上「園辺左衛門は、能狂言に堪能(カンノウ)のよし聞伝へ」 〔宋書‐明帝紀〕
[語誌]→「たんのう(堪能)」の語誌
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たん‐のう【堪能・堪納ナフ・湛能】
〘名〙
[一] (「たんぬ(足━)」の変化した語。「堪能」「堪納」「湛能」はあて字)
① (━する) 満足すること。十分に飽き足りること。
※虎寛本狂言・悪太郎(室町末‐近世初)「しはい亭主かな、人に酒を盛るならば、たんのうする程振舞はせいで」
② (━する) 気分を晴らすこと。気の済むこと。また、なぐさめること。納得させること。
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中「せめてのことに様子をかたり、たんのうさせてたべかし」
[二] (形動) (「たん」は「堪」の慣用音) 才能にすぐれ、その道に深く通じていること。習熟していること。また、その人。古くは「かんのう」。→堪能(かんのう)②。
※興津彌五右衛門の遺書(1913)〈森鴎外〉「旁(かたがた)歌道茶事迄も堪能(タンノウ)に為渡(わたらせ)らるるが」
[語誌](1)平安後期の「観智院本名義抄」に載っている「たんぬ(足━)」は、中世後期になると抄物や「日葡辞書」に「する」を伴った形で使われており、一語化したと見られる。この「たんぬ(する)」は江戸時代に入ると、「たんの(する)」の形に変化し、更に長音化し「たんのう(する)」となった。江戸中期の「志不可起」には「たんなふ」の見出しがあり、「足(た)んぬ」との関わりが述べられている。
(2)「堪能」は、漢語としてはカンノウと読み、その道に深く通じていることを表わす。「堪」にはタンの音はなく、「湛」にタンがあることからの誤用による当て字と思われる。
(2)「堪能」は、漢語としてはカンノウと読み、その道に深く通じていることを表わす。「堪」にはタンの音はなく、「湛」にタンがあることからの誤用による当て字と思われる。
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