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堺利彦【さかい としひこ】

美術人名辞典

堺利彦
社会主義者。福岡県生。は枯川・しぶ六。万朝報社に入社。退社後幸徳秋水平民社結成、「平民新聞」を発刊。社会主義思想の普及に努めた。「へちまの花」「新社会」を発行日本共産党創立にも参加。昭和8年(1933)歿、64才。

出典:(株)思文閣

デジタル大辞泉

さかい‐としひこ〔さかひ‐〕【堺利彦】
[1871~1933]社会主義運動の先駆者。福岡の生まれ。号、枯川。万朝報記者となり、のち、幸徳秋水らと平民社を起こし、終始非戦論を唱えて数度入獄日本社会党日本共産党の創立にも参加。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

堺利彦 さかい-としひこ
1871*-1933 明治-昭和時代前期の社会主義者。
明治3年11月25日生まれ。「万(よろず)朝報」で日露非戦論を展開。明治36年幸徳秋水らと平民社を創立し,週刊「平民新聞」を創刊。大正9年日本社会主義同盟を組織し,11年共産党初代委員長となる。のち無産大衆党,全国労農大衆党などに属し,反戦活動にたずさわった。昭和8年1月23日死去。64歳。豊前(ぶぜん)豊津(福岡県)出身。第一高等中学校(のち第一高等学校)中退。号は枯川(こせん)。
【格言など】社会主義の世は公園に弁当をひらきて桜をみる一家族のごとし(明治38年の街頭デモで配った「社会主義の」の冒頭)

出典:講談社
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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

さかいとしひこ【堺利彦】
1870‐1933(明治3‐昭和8)
明治・大正時代の社会主義者。号は枯川。一時,貝塚渋六(貝塚は千葉の監獄名に,渋六は四分六分の獄中飯による)の名を使用。福岡・豊津の生れ。貧乏士族の三男として自由民権思想の影響を受けて育つ。第一高等中学校に入学するが,放蕩の末に中退,大阪や福岡で小学校教員や新聞記者生活を続けるかたわら,兄の感化で小説を書きはじめ,軽妙洒脱な文章術を磨く。その後,毛利家編集所で《防長回天史》の編纂に従い,歴史への関心を養うとともに,山路愛山らと交わる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さかいとしひこ【堺利彦】
1870~1933 社会主義運動家。号は枯川。福岡県生まれ。「万朝報」記者を経て、幸徳秋水らと「平民新聞」を創刊し、非戦論を展開。赤旗事件などで数度入獄。日本社会党・日本共産党の創立にも参加。

出典:三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

堺利彦
さかいとしひこ
[生]明治3.11.25. (1871.1.15. )福岡,豊津
[没]1933.1.23. 東京
日本の社会主義運動の先駆者。 1899年『万朝報』に入社,のち社会主義者としての道を歩む。 1903年『万朝報』が日露戦争主戦論へ転換したのに抗議し,幸徳秋水,内村鑑三とともに退社し,平民社を創設,『平民新聞』を発刊した。 06年,日本社会党を組織,のち赤旗事件で入獄,そのため大逆事件の難を逃れた。出獄後,10年売文社を経営し,無産政党の合同に尽力した。吉野作造の民本主義に対しては山川均とともに,労働者階級を基盤にしたプロレタリア・デモクラシーに転化しなければならないと批判した。著作集に『堺利彦全集』全6巻がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

堺利彦
さかいとしひこ
(1870―1933)
明治~大正時代の社会主義者。明治3年11月25日福岡県に生まれる。号は枯川(こせん)。士族の三男として、自由民権思想の感化を受けて育つ。豊津(とよつ)中学を首席で卒業後、第一高等中学校に入学するが、飲酒遊惰にふけり中退する。大阪で小学校教員や新聞記者を勤めるかたわら、枯川の名で小説を発表。実業新聞、福岡日日新聞などを経て上京し、毛利(もうり)家編集所で『防長回天(ぼうちょうかいてん)史』の編纂(へんさん)に従う。1899年(明治32)萬朝報(よろずちょうほう)に入社、家庭や生活の改良を説く。1901年(明治34)には社主黒岩涙香(るいこう)、内村鑑三(かんぞう)、幸徳秋水(こうとくしゅうすい)らと社会正義を求めて「理想団」を結成、また日露開戦の切迫に対し社会主義の立場から非戦論を主張する。同紙が主戦論に転換すると幸徳とともに退社し、03年11月平民社を創立、週刊『平民新聞』を発刊して反戦運動を展開する。創刊1周年記念号に幸徳と共訳の『共産党宣言』を発表。その後『直言(ちょくげん)』『光』と旺盛(おうせい)な論陣を張り、06年2月日本社会党を結成し評議員となる。翌年の同党禁止後は、幸徳と行動をともにして片山潜(せん)らと対立。08年6月赤旗事件で入獄、結果的に危うく大逆(たいぎゃく)事件の難を免れる。
 1910年9月出獄後、社会主義の「冬の時代」をしのぎ、生活と運動の拠点として売文社(ばいぶんしゃ)を設立、また14年(大正3)1月には戯文と随筆を主とした『へちまの花』を創刊して時機を待つ。15年9月『新社会』と改題して再出発を宣言、社会主義思想の紹介や研究を行う一方で、普選運動、労働運動と積極的にかかわって運動の拡大を図る。22年7月の日本共産党創立では初代委員長。このころから精力的にマルクス主義思想の啓蒙(けいもう)普及に努める。23年6月第一次共産党事件で検挙され、保釈出獄後に共産党から離れる。27年(昭和2)山川均(ひとし)らと『労農』を創刊、社会民主主義左派の立場をとり、28年鈴木茂三郎(もさぶろう)らと無産大衆党を結成、合同後の日本大衆党では東京市会議員に最高点で当選する。無産政党の結集に全力を注ぎ、満州事変勃発(ぼっぱつ)に対しては全国労農大衆党の対支出兵反対闘争委員会の委員長として反戦の姿勢を貫いた。昭和8年1月23日死去。[荻野富士夫]
『『堺利彦全集』全6巻(1970・法律文化社) ▽荒畑寒村解説『堺利彦伝』(中公文庫) ▽川口唯彦「堺利彦と唯物史観研究」(『思想』1955年9月号所収・岩波書店) ▽犬丸義一著『堺利彦』(松島栄一編『進歩と革命の思想』所収・1978・新日本出版社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さかい‐としひこ【堺利彦】
社会主義者。豊前(福岡県)出身。号は枯川。「万朝報」記者となったが日露戦争に反対し退社。幸徳秋水と平民社を創設し、「平民新聞」を発刊、反戦・社会運動を行なった。日本社会党、日本共産党の創立に参加。また、売文社をおこした。訳「共産党宣言」、著「売文集」「猫のあくび」など。明治三~昭和八年(一八七〇‐一九三三

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旺文社日本史事典 三訂版

堺利彦
さかいとしひこ
1870〜1933
明治〜昭和初期の社会主義者
号は枯川 (こせん) 。福岡県の生まれ。一高中退後新聞記者となり,『万朝報 (よろずちようほう) 』ついで『平民新聞』により日露戦争に反対。『平民新聞』に『共産党宣言』を訳載。1908年赤旗事件で入獄,大逆事件('10)ののち出獄し,売文社をつくって暗黒時代をのりきる。'20年日本社会主義同盟を組織。'22年日本共産党創立とともに書記長となる。翌年検挙後は社会民主主義に転じて合法無産政党を支持。'29年普通選挙法による東京市会選挙に最高点で当選した。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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