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【とう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


とう
tower
建築用語。幅に対して高さが圧倒的に大きい建物の総称。一般に居住の機能を欠き,高いゆえに生れる,すなわち周囲を見渡せる,周囲から一見できる,広い範囲に音や電波を放射できるという特徴に基づく機能のために存在し,ときには記念性や象徴性をもって建造されることもある。塔の建設はときに現実の必要をこえた熱狂を生むこともあり,中世イタリアの都市では名門の家が塔を競って建てた。今日でもサンジミニャーノボローニャにはその名残りがみられる。中世後期のヨーロッパの都市は競って時計塔を建て,19世紀にも再度そのブームがみられた。また宗教建築においても仏教建築のパゴダやイスラムのモスクミナレットのように塔が重要な主題となることが多い。

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デジタル大辞泉

とう〔タフ〕【塔】
《「卒塔婆(そとば)」の》仏教建築における仏塔仏舎利を安置し、あるいは供養報恩などのために設ける多層の建造物。
高くそびえる建造物。「教会の」「テレビ
[補説]書名別項。→

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とう【塔】[漢字項目]
常用漢字] [音]トウ(タフ)(呉)(漢)
仏骨を収めて祭る建造物。「経塔石塔堂塔仏塔宝塔卵塔
層を重ねた高い建物。「尖塔(せんとう)鉄塔砲塔
[難読]卒塔婆(そとば)塔頭(たっちゅう)

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とう【塔】[書名]
《原題The Towerイェーツ詩集。1928年刊。「レダと白鳥」「ビザンティウムへの船出」などの傑作を収める。

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あららぎ【塔】
斎宮でいう、「仏塔」の忌み詞

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世界大百科事典 第2版

とう【塔】
一般に,幅・奥行きに比べて著しく高い建造物,と定義される。しかし,塔には人間が昇っていく場所という意味内容が伴っており,そのため煙突は塔とはいえず,テレビ塔や電波塔もそれだけでは高い構築物にすぎない。また,古代ローマの記念柱であるトラヤヌス円柱は,中を螺旋(らせん)階段が昇り,塔ともいえる。先史時代の巨石記念物や古代エジプトのオベリスクは,石塊そのものであって塔ではない。 多くの場合,塔は発生的には軍事上の目的(監視,防御)あるいは宗教上の目的(天上世界の希求)をもっており,同時に塔はそれを実現し,支える権力の象徴ともなった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)


とう
tower 英語
tour フランス語
Turm ドイツ語

水平面(幅と奥行)に対して垂直軸(高さ)の著しく強調された建造物。人間が使用できる空間を内部にもつことから、単体の柱(エジプトのオベリスク、北米先住民のトーテムポールなど)とは区別される。発生的には「軍事」と「宗教」という二つの目的が考えられるが、いずれも塔の高さ・垂直性になんらかの意味をみている。軍事の場合、監視や防御のためには一定の高さが必要であり、宗教の場合は地上と天上を結ぶ施設としてきわめて象徴性に富む。とはいえ、軍事目的の塔もまた造営者の権勢を象徴する働きをあわせもつのであり、「記念」もしくは社会の象徴(シンボル)としての役割を同時に果たしている。

 史上最古といわれる塔は、古代メソポタミアのジッグラトzigguratである。頂部に祭壇をもつ雛壇(ひなだん)形式の神塔で、『旧約聖書』のバベルの塔は、バビロンのジッグラトをモデルにしたとされる。天に達せんとする人間の野心とそれへの神の怒りをめぐるこの物語には、塔に託された天上への希求がよく描かれている。相似た形態をとりながら、エジプトのピラミッドを塔とよばないのも、それがもともと王の遺体を中に納める墳墓であって、むしろ下方に重点があることによる。仏教では、塔は卒塔婆(そとば)(ストゥーパstūpa)の略語であり、もとは半球の伏鉢形に土を盛り、釈迦(しゃか)の遺骨を納めた墳墓であった。この場合、とりわけアショカ王(前3世紀)によって多数の仏塔が造立されたことから、単なる墳墓を超えて超越者の象徴と受け止められていたといえる。このストゥーパは、頂点の一部分のみが楼閣建築に合体する形で中国の仏塔になり、これが日本の三重塔・五重塔・十三重塔などの原形になった。つまり、現在みる塔の主要部分はストゥーパの台にすぎない。日本最古の寺院跡である飛鳥寺(あすかでら)が伽藍(がらん)中央に塔を配しているのは、塔の元来占めていた中心性を示している。

 空間的な意味に加えて、時間とのかかわりも見逃せない。塔造りに熱心ではなかったギリシア時代、主として軍事用の塔を発展させたローマ時代ののち、中世キリスト教社会は数多くの塔を残した。ピサの斜塔をはじめとする、祈りの時刻を告げる鐘塔である。同じような役割に、イスラムではマナーラmanāraとよばれる塔がモスクに付設されている。こうした塔のあり方は、近代の時計塔にも引き継がれ、エッフェル塔などの記念塔とともに世俗社会の象徴をなしている。

[関 一敏]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あららぎ【塔】
〘名〙
① 塔(とう)をいう、斎宮の忌み詞。
※皇太神宮儀式帳(804)「塔を阿良々支と云」
※浄瑠璃・田村麿鈴鹿合戦(1741)一「願を叶へ給はらば阿良良伎(アララギ)を立千万の染紙より、有がたふ存じまする」
※教訓抄(1233)六「古記云、〈略〉其の舞の名阿良々木(アララキ)

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とう タフ【塔】
〘名〙 (stūpa の音訳語である「卒塔婆(そとば)」の略)
① 仏骨などを安置したり、供養、報恩などをしたりするために、土石や塼(せん)などで高く築いた建造物。その形態、材質など種々変遷し、きわめて種類が多い。三重塔・五重塔・大塔・多宝塔・宝篋印塔など。
※法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「塔壱基 五重、高十六丈」
② 高くそびえた細長い建物。〔工学字彙(1886)〕
[語誌]インドでは本来、遺骨を埋葬する塚または墓を指したが、釈尊の死後、その遺骨(仏舎利)を安置し、祀るための建造物が作られ、それを指すようになった。

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