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塩化カルボニル【えんかカルボニル】

世界大百科事典 第2版

えんかカルボニル【塩化カルボニル carbonyl chloride】
化学式COCl2ホスゲンphosgeneともいう。無色で,かびた乾草様の臭気がある猛毒気体。1812年にイギリスのデービーJohn Davy(有名なHumphry Davyの弟)が初めて合成。このとき一酸化炭素と塩素ガスを太陽光によって反応させたことから,ギリシア語のphōs(光)とgenēs(つくられた)にちなみphosgeneと命名した。活性炭木炭などを触媒として一酸化炭素と塩素ガス(150℃付近)あるいは塩化ニトロシルNOClと反応させると得られる。

出典:株式会社平凡社
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化学辞典 第2版

塩化カルボニル
エンカカルボニル
carbonyl chloride

COCl2(98.92).ホスゲン(phosgene)ともいう.四塩化炭素と発煙硫酸との反応や,無水塩化アルミニウムの存在下で四塩化炭素とホルムアルデヒドとの反応で得られる.工業的には,一酸化炭素と塩素を活性炭触媒の存在下で加熱して合成する.無色,特有臭(濃いと刺激臭,薄めると乾草臭)のある気体.気体分子は平面三角形型構造.密度1.43 g cm-3(-19 ℃,液体).C-O約1.17 Å,C-Cl約1.74 Å.∠Cl-C-Cl約112°.融点-126 ℃,沸点8.2 ℃.冷水に難溶.水で徐々に,熱水ではより速く加水分解してCOとHClを生じる.ベンゼン,四塩化炭素,酢酸などに易溶.加熱するとCOと Cl2 に分解する.反応性に富む.HFと反応すると塩化フッ化カルボニルCOClFに,NH3と反応するとクロロギ酸アミドH2NCOClを経て尿素(NH2)2COに,第一級アミンRNH2と反応すると塩化カルバモイルRNHCOClになる.染料,接着剤,除草剤,医療,可塑剤,合成樹脂などの有機合成原料,塩素化剤,軍事用毒ガスに用いられる.[CAS 75-44-5]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

塩化カルボニル
えんかカルボニル
ホスゲン」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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