●塩化マグネシウム【えんかマグネシウム】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
塩化マグネシウム
えんかマグネシウム
magnesium chloride
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
えんか‐マグネシウム〔エンクワ‐〕【塩化マグネシウム】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
栄養・生化学辞典
塩化マグネシウム
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
えんかマグネシウム【塩化マグネシウム magnesium chloride】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
塩化マグネシウム
えんかまぐねしうむ
magnesium chloride
マグネシウムと塩素の化合物。無水和物のほかに、二、四、六、八、十、12水和物などがあるが、常温では六水和物(単斜晶系)がもっとも安定である。天然にはビショファイトMgCl2・6H2Oとして、ドイツのシュタッスフルトに産出し、複塩の形でカーナリットMgCl2・KCl・6H2Oとして産出する。海水中にも含まれ、イオン交換膜法製塩工業から出るにがりの中に10から20%程度含まれる。日本ではこれを原料として水和物を製造している。無水和物は酸化マグネシウムを直接塩素と反応させても得られるが、通常は水和物の脱水によっている。この場合、空気中で加熱すれば、たとえば次のような反応が一部でおこるので純粋なものが得られない。
したがって、塩化水素気流中で加熱するとか、塩化アンモニウムを加えて脱水するとか、いろいろの方法がとられる。無水和物は無色の結晶性粉末で、吸湿性があり、水、アルコールに溶ける。金属マグネシウムやマグネシアセメントの製造原料として重要である。六水和物は無色の結晶で、潮解性で水によく溶け、エタノール(エチルアルコール)にも溶ける。水和物は豆腐の凝固剤、木材防腐、パーチメント紙の製造、羊毛の精製などに用いられる。
[鳥居泰男]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
えんか‐マグネシウム エンクヮ‥【塩化マグネシウム】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
化学辞典 第2版
塩化マグネシウム
エンカマグネシウム
magnesium chloride
MgCl2(95.21).六水和物は天然にビショファイトとして産出する.塩化カリウムを析出させたカーナライトの溶液や,にがりからも得られる.工業的には酸化マグネシウムに炭素を加えて塩素ガスと反応させると無水物が得られる.実験室では,炭酸マグネシウムを塩酸に溶かしてから濃縮すると六水和物が得られる.無水物は無色の六方晶系.塩化カドミウム型構造.格子定数a = 0.622 nm.融点712 ℃,沸点1412 ℃.密度2.325 g cm-3.水に易溶,エタノールに可溶.六水和物は無色の単斜晶系.密度1.57 g cm-3.潮解性があり,水,エタノールに易溶.熱すると分解し,塩化水酸化物を経て酸化マグネシウムとなり,加熱により無水物は得られない.アルカリ塩化物と複塩をつくりやすい.金属マグネシウムの電解精錬,マグネシウム塩の製造,マグネシアセメントの原料,豆腐,パーチメント紙,消火器,陶磁器,繊維などの製造,塩析剤,医薬品などに用いられる.[CAS 7786-30-3:MgCl2][CAS 7791-18-6:MgCl2・6H2O]
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)
Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「塩化マグネシウム」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●塩化マグネシウムの関連情報
関連キーワード
| マグネシウム| 塩化カリウム| 複塩| マグネシアセメント|