●士大夫【したいふ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
士大夫
したいふ
shi-da-fu; shih-ta-fu
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
し‐たいふ【士大夫】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
したいふ【士大夫 shì dài fū】
[古代]
漢代までの士大夫の語は,文字どおりに士,すなわち下層の支配階級と,大夫すなわち上層の支配階級とを併せ指した。当時は軍事優先の社会であったので,士大夫は特に軍隊の幹部,将と士とを意味した。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
士大夫
したいふ
一般に、旧中国社会で上流階級をさす語。古代には天子、諸侯、大夫、士、庶民の5階級があったと伝えるが、天子、諸侯は大小の君主で特別なものであるから除外すると、大夫と士が支配階級であり、被支配階級の庶民と対立した。統一国家、漢の下で士と庶民の別がなくなったが、新たに官吏と人民との別が生じ、官吏の地位が世襲的となり、士族と称せられ、六朝(りくちょう)を中心とする貴族政治の時代が出現した。宋(そう)代以後になると世襲貴族が没落し、かわって科挙による官僚階級が形成され、士大夫、読書人などと称せられた。彼らの間では学問とともに高雅な趣味が尊ばれ、たとえば彼らが余技として描く絵画は士大夫画(文人画)とよばれ、職業画家の絵よりも高く評価された。この形勢は清(しん)末まで続いた。
[宮崎市定]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
し‐たいふ【士大夫】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
旺文社世界史事典 三訂版
士大夫
したいふ
中国古代の5階級,天子・諸侯・大夫・士・庶民の中の第3と第4を合わせ称したもので,天子・諸侯は1国の主権者であるのに対し,大夫・士はその臣下であるとともに庶民の上に立ってこれを支配する者。古代封建制が崩壊したのちも上流階級をさす言葉として用いられるが,時代によってニュアンスを異にする。宋以後は社会的には農工商以外の読書人・知識階級を示し,政治的には科挙出身の文人官僚をさす。中国の文化は士大夫の文化といわれる。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「士大夫」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●士大夫の関連情報