●壮年期地形【そうねんきちけい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
壮年期地形
そうねんきちけい
landform of maturity
W.M.デービスの浸食輪廻説において,幼年期地形に次ぎ,浸食のかなり進行した時期を表わす地形。山地では原地形は断片的に残存するのみで,その総面積が谷の領域より少くなった場合に,早壮年山地という。さらに浸食が進むと原地形は消失して山稜は鋭くなり鋸歯状山形を呈するようになり,満壮年山地となる。次いで山頂部の風化が進み,山稜は丸みを帯びて従順山形を示すようになると,晩壮年山地と呼ばれる。河谷では,川の下刻より側刻が優勢になり谷底に氾濫原が形成され,谷底の縦断形が平滑な曲線を示すようになった時期を壮年谷または壮年河川という。河床の縦断曲線は流水の能力と荷重の量とが釣合っている状態と考え,平衡曲線と呼ぶ。壮年期地形はさらに浸食が進行すると老年期地形に移化する。
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デジタル大辞泉
そうねんき‐ちけい〔サウネンキ‐〕【壮年期地形】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
壮年期地形
そうねんきちけい
侵食輪廻(りんね)のなかの一つの過程にある地形。もっとも侵食が優勢に作用した結果できる地形である。
[市川正巳]
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