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夏眠【かみん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

夏眠
かみん
estivation; aestivation
生物が夏の高温乾燥の季節に活動を一時停止すること。恒常性の発達していない生物の環境適応と考えられる。カエルカタツムリのある種では,水分蒸発を防護するため湿度の高い地中にもぐり,集団で夏眠する。また肺魚乾季地中にもぐり夏眠するが,その間肺で呼吸する。その他昆虫類,ヒル,爬虫類などに夏眠するものが多い。植物でも夏季に地上部の枯れるもの (たとえばヒガンバナ) があるが,夏眠の語は主として動物について用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

か‐みん【夏眠】
[名](スル)熱帯地方などで、乾季に、乾燥に耐えられない生物が休眠状態で過ごすこと。肺魚カタツムリなどにみられる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

かみん【夏眠 aestivation】
夏は生命の営みが頂点に達する季節だが,この時期に活動を停止して秋を待つ動物たちがある。その状態は冬眠と似ているので夏眠と呼ばれる。昆虫の中ではフユシャク類のさなぎに典型的な例が見られる。冬眠と同じく外界条件(暑さや乾燥など)の直接的作用で活動や発育が停止している場合もあるが,積極的に休眠状態となって夏を耐えている場合もある。ヨトウガでは幼虫期の日長によってさなぎの休眠のスケジュールがきめられ,初夏の長日下では夏の休眠,秋の短日下では冬の休眠が起される。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

夏眠
かみん

暑く乾燥する夏期に生物が休眠して過ごすこと。冬眠に対する語。熱帯の激しい乾期のある地方の動物でよくみられるが、温帯地方でも夏眠する動物は少なくない。爬虫(はちゅう)類、両生類、魚類、昆虫類、等脚(とうきゃく)類(水生甲殻類の一群)などでみられる。砂漠にすむ哺乳(ほにゅう)類のジリス類や小形ネズミ類でも夏眠がみられる。水分の蒸発に対する防護が不完全なカタツムリやカエルは、地中の穴やすきまに潜り込んでしばしば集団をつくり、仮死状態で夏眠する。アフリカや南アメリカの熱帯にすむ肺魚類は、水底の泥中に穴を掘って丸まった姿勢で夏眠し、沼地が乾燥しても、その間はうきぶくろ(肺)で呼吸し、雨期になって水が穴に入ってくるまで生き延びる。植物でも夏眠するものがある。夏に雨の少ない地中海地方では、硬葉樹以外の多くが夏眠状態になる。また、夏に落葉する低木のオニシバリ、地上部が枯死するヒガンバナやナツズイセンの例も夏眠である。

[小野山敬一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

か‐みん【夏眠】
〘名〙 熱帯や亜熱帯で、爬虫類(はちゅうるい)、魚類、昆虫類などの一部で見られ、夏期の乾燥や高温に抵抗して新陳代謝を節約するために土中などにもぐり、運動、飲食を断って睡眠状態をとること。
※原子と椎茸と(1954)〈吉村昌光〉一〇「果胞子は海底に沈んで夏眠し、秋に浮上する」

出典:精選版 日本国語大辞典
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