●夕鶴【ゆうづる】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
夕鶴
ゆうづる
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ゆうづる〔ゆふづる〕【夕鶴】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ゆうづる【夕鶴】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
夕鶴
ゆうづる
木下順二(きのしたじゅんじ)の戯曲。一幕。1949年(昭和24)1月号の『婦人公論』に掲載、翌年弘文堂刊。ぶどうの会が49年10月に天理教講堂(奈良県)で初演、翌年1月に東京の毎日ホールで上演された。戦時下、中野好夫(よしお)の勧めで民話を題材にして書いた戯曲の一つ『鶴女房』(未発表)を戦後書き改めたもの。『佐渡島昔話集』(柳田国男(やなぎたくにお)編『全国昔話記録』所収)にあった鶴の恩返しの話に基づく。愚直な若者与ひょうは、美しい女房つうが、かつて命を救ってやった鶴とは知らない。村人にそそのかされた与ひょうは、欲に目がくらみ、つうが織ってくれた千羽鶴の織物をもっと欲しいとねだり、そのうえ、約束を破って機(はた)を織るつうの姿をのぞく。鶴は少なくなった自分の羽根を使い最後の布を織り上げ、夕焼け空に消えていく。
岡倉士朗演出、伊藤熹朔(きさく)装置、穴沢喜美男照明、團伊玖磨(だんいくま)音楽、山本安英(やすえ)主演の初演は、美しく優れた舞台を創造し、第2回毎日演劇賞を受賞(1950)した。以後、山本のつうの役のみは変わらず、1983年には1000回公演を達成した。学校、職場などでの上演も数多く、英語、中国語、ロシア語などにも翻訳され、海外でも上演された。また、1952年には團伊玖磨作曲によってオペラ化され、54年には武智鉄二(たけちてつじ)演出の能様式による上演もされ、それぞれ評判をよんだ。
[祖父江昭二]
『『夕鶴・彦一ばなし』(新潮文庫)』▽『『「夕鶴」とその世界』(『木下順二集1』所収・1988・岩波書店)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
ゆうづる ゆふづる【夕鶴】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「夕鶴」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●夕鶴の関連情報
関連キーワード
| 新藤兼人| 斎藤寅次郎| 森一生| ドッジ・ライン| イタリア映画| 今井正| 木下恵介| キング・クリムゾン| 中国共産党| 久松静児|