●外光派【がいこうは】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
外光派
がいこうは
Pleinairisme
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デジタル大辞泉
がいこう‐は〔グワイクワウ‐〕【外光派】
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世界大百科事典 第2版
がいこうは【外光派 Pleinairistes[フランス]】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
外光派
がいこうは
pleinairisme フランス語
戸外の明るくて清新な光や色彩の効果を重視して、作品を終始戸外で描こうとする考え方を外光主義といい、そうした制作方法をとる画家たちを総称して外光派という。風景画制作にもっともかかわりの深いことばで、ターナーやコンスタブル、コローやミレーといった先例がありはするが、19世紀後半以降のフランスでもっとも熱心で実り豊かな追求がなされた。モネを初めとする印象派の風景画家はほとんどすべてこの立場をとっており、彼らを直接に先駆した画家としてはクールベ、ヨンキントそしてブーダンがあげられる。西洋では、現場での写生を基礎として、アトリエ内の人工的な光線のもとで油絵を仕上げるというのが、風景画制作の伝統であった。だが近代的な実証主義思潮の登場とともに、絵画史のうえでもあるがままの自然を冷静かつ客観的に描こうとする写実主義の考え方が強まり、光が物の形および色彩に及ぼすもろもろの作用や、大気の乾湿の度合いにも注意が向けられ、伝統的な制作法への疑問とも相まって、外光主義は1850、60年代に革新的な考え方として多くの優秀な画家によって採用され始めた。色調分割その他印象派の理論も、この考え方の延長線にほぼ必然的な形で現れてくることとなる。黒田清輝(せいき)や久米桂一郎(くめけいいちろう)がフランスから19世紀末の日本に持ち帰った画風も一種の外光主義であって、厳密には印象主義と認めがたい点が多いといわざるをえない。
[池上忠治]
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精選版 日本国語大辞典
がいこう‐は グヮイクヮウ‥【外光派】
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旺文社日本史事典 三訂版
外光派
がいこうは
紫派・新派とも呼ぶ。彼らは印象派の彩色法に学び,明快な色調をもって明治美術会の暗い色調(脂 (やに) 派)と対抗。1896年白馬会を結成した。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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