●多宝塔【たほうとう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
多宝塔
たほうとう
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
たほう‐とう〔‐タフ〕【多宝塔】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
たほうとう【多宝塔】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
多宝塔
たほうとう
仏塔の一種。円筒状の塔身に宝形(ほうぎょう)の屋根をのせた宝塔の周囲に裳層(もこし)をつけた形式の建物。裳層内部に円形の塔身部が認められるものを大塔(だいとう)ともいう。塔身上部の白漆食(しっくい)塗りの部分を亀腹(かめばら)という。平安時代に密教が最澄・空海によって伝えられてから出現した建築である。天台宗では、初め『法華経(ほけきょう)』を法舎利(ほうしゃり)とし、それに胎蔵(たいぞう)界の五仏を祀(まつ)った多宝塔を建立、真言(しんごん)宗では大日如来(だいにちにょらい)を祀る建物として多宝塔(大塔)が建設されている。
多宝塔の名のおこりについては、重層宝塔からとする説と、『法華経』見宝塔品(けんほうとうほん)に説く多宝如来と釈迦(しゃか)如来の二仏並座の塔をいうとする説がある。後者の塔は奈良県長谷寺(はせでら)所蔵の銅板法華説相図にみえる。686年(朱鳥1)に製作されたもので、中央に多宝・釈迦並座の多宝塔が六角三重塔として浮彫りされている。前者のいわゆる多宝塔は大日如来を本尊とするので、後者の多宝塔とは明らかに異なっている。現存する古い多宝塔は滋賀県・石山寺多宝塔(国宝、鎌倉時代)であり、内部には四天柱が立つだけである。大塔形式の古いものには和歌山県・根来寺(ねごろじ)大塔(国宝、室町時代)がある。
[工藤圭章]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
たほう‐とう ‥タフ【多宝塔】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「多宝塔」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●多宝塔の関連情報